皆様おこんばんわ☆
こないだの土曜日、職場のお仲間と長瀞で開催された「第23回 鯉橋寄席2019」に行ってきました♪
2月と9月の年2回開催される鯉橋寄席、クニちゃんのお誘いで何回がお邪魔させていただいたことがあるんですけど、
いつもはクニちゃんと二人で観覧のところ、今回はウチの職場のK子女史とチャリンコ師匠のM上ちゃんも一緒。
M上ちゃんはNACK5リスナーならお馴染み・ゴコモンズのパーソナリティ三遊亭鬼丸師匠の寄席を観に行くくらい(お土産に手拭いをいただきました🎵)だから落語初心者じゃないことはわかるんですが、
K子女史は…?
えねーちけーの「落語心中」ってドラマを観て落語の面白さを知ったとかで…
最近は夜な夜なYouTubeで落語のお勉強をしてるそーだが…
そーいえばK子女史についてはこんなエピソードがございます。
☆☆☆ある日の会話☆☆☆
K子女史(以下K)「あのさぁ、『寿限無』って知ってる?」
…もちろん知ってますよ!
K「じゃあさ、あれって落語のネタだってことは知ってる?」
…何を言ってんだこんひたぁ…当たり前じゃないスかっ!今時ソコイラへんの子供だって知ってる(えねーちけーの「にほんごであそぼ」って番組で子供たちが唱和するコーナーがある)でぇ……💧
K「…あたし今まで呪文かなんかだと思ってたぁ……」
…確かに呪文っぽいけど(苦笑)。ところでK子さん、「寿限無」って何のことだか知ってるの?
K「知ってるよ!人の名前でしょ?勉強したもん!」
…ふーん、それは知ってんだぁ。じゃ、その名前の部分、ソラで言えます?
K「言えるよ!えーっと、『ジュゲムジュゲムゴコウノスリキレ』…うーんと、その続き…なんだっけかなぁ……」
早くも詰まるK子女史。…まだ序盤もイートコじゃないスか…
K「…ちょっと待って!えーっとぉ…『カイジャリスイギョノ』…」
…海砂利水魚の…?
K「カイジャリスイギョのぉ~…あっ、わかった!」
…じゃ、続きをどうぞっ!
K「カイジャリスイギョの…『スイギョーザ』だっ!」
………お後がよろしいようで。
とまぁ、こんなレベルっスよ😅
でも、やたら落語の話をしてくるので、今回の鯉橋寄席の話をしたらガッチリ食い付いてきまして。
四人で観覧することになりましたのょ☀
寄席のスタートは13時半からということで、その前にお昼を食べましょうかと。
長瀞駅から徒歩5分の、
コチラ、「CAFE gentille」さんに寄ってみますた☆
ブラックボードにチョークで手書きのメニューがオシャレ♪
店内もアンティークな装いで、四十路を超えたおじぃおばぁには何となく場違いな感じがしてならない。
…っても、敷居が高いって訳じゃなく、店員さんもとってもフレンドリーでアットホームな感じですけどね😉
M上ちゃんが注文した「デリセット」。サラダに日替わりキッシュ、香のモノとメインディッシュにパスタ(の画像は無いが)で1380ペソ也。
おいさんが注文したのは、
チキンオーバーライス@870ペソ。その名の通りライスの上にピリ辛チキンがコンモリ乗って、
チキンはスパイシーながらもヨーグルトソースの程よい酸味が食欲をそそる!付け合わせの自家製ピクルスもまた良いアクセントになって、
……うーむ、美味💓ボリュームも結構あって、デリセットにしなくても十分食べごたえありましたょ✌
お腹もイッパイになりましたのでそろそろ行ってみましょうかと、寄席の行われる長瀞町中央公民館へ移動してみましたら、
開演までまだ30分近くあるってーのに、既にたくさんの観客が席を埋めているるるる~!
お値段もお手頃で人気の寄席だが、ここまでの集客は初めてなんぢゃないかまぢで。クニちゃんの奥さん(受け付け係をしてもらってます)に席の手配をして貰わなかったら座りっぱぐれるトコだったわぃ……
そーこーしているうちに定刻になりまして、
「秩父落語を楽しむ会」の会長さんの挨拶と共に鯉橋寄席スタート!
まずトップバッターとして高座に上がりましたは、
「桂 鷹治」さん♪
こやかなお顔立ちからもご想像がつきますように、語り口は優しく朗らかで、
愛知県は岡崎市出身、岐阜大学法学部出のインテリで、
「親は法律家になることを信じて疑わなかったでしょうが…同じ「家」でも「咄家」の方になってしまいまして(笑)」
と、一旦落としてから始まった咄は。。。
ある親子の話。いつも一緒に出掛けるとなんだかんだで物を買ってくれとせがむ(駄々を捏ねたり泣き叫んだり…まぁ始末が悪い)息子がいないうちに家を出ようとした父親だったが、運の悪いことに遊びから帰ってきた息子と玄関で鉢合わせてしまう。
絶対によいこにしてるからお出掛けに連れてってとせがむ息子に根負けし、買い物をねだらないことを条件にしぶしぶ連れて出掛ける父親。
しばらくはよいこにしていた息子だったが、建ち並ぶ出店を目にすれば…
「ねーとーちゃん、オイラとーちゃんの言うとおりよいこにしてたでしょ?だからご褒美に何か買ってくれ!」
それじゃあいつもと一緒じゃないか!と取り合わない父親だったが、あまりにもうるさいので口封じのために飴玉を買ってやることにしたものの、
父親は父親で、飴屋の店先に並んだ飴を散々ねぶりまわす(売り物を口にしては味が合わないと店先に戻す)などお行儀が悪い。一通り吟味して息子に買い与えるが、父親の思惑通りにいかず飴玉を口に含んでもやんややんやとお喋りは止まらず…それどころかますますベシャリがヒートアップしたところで息子は飴玉を口から落としてしまう。
息子を黙らせる次なる手段として蜜団子を買い与えることにするのだが、これまた散々蜜をねぶりまわし、しまいにゃ蜜がなくなってただの白団子となった団子の串を店先の蜜壺に突っ込み息子に与える始末。
子供もそれを真似て…「この親ありてこの子あり」である。
店主の顰蹙をかった親子であったが、ひとまず息子がおとなしくなったので一安心の父親。
が、帰り道に凧屋で最後のおねだりとばかり「凧を買って欲しい」とせがむ息子。これで最後だぞ!と渋々凧を買い与えた父親、近くの空き地で親子で凧揚げに興じるものの、
当の本人(父親)が凧揚げに夢中になってしまう……ちーとも凧を渡してくれない父親に、息子は一言、
「…こんなことならとーちゃんなんか連れてくるんじゃなかった!」
と落とす。こんなお話。
鷹治さん、始めは息子に振り回されて困惑気味の父をコミカルに演じつつ、オチでは息子そっちのけで凧揚げに興じる父親に呆れた子供の冷静な姿をシニカルに演じ分ける見事な話術にどっぷり引き込まれてしまいました😁
特に子供のはしゃぎっぷりからオチに向かってだんだんテンションが下がっていく「親を見る子の目線の変化」が秀逸だったな♪
「とーちゃんとーちゃん!」「なんだようるさいなぁ!」ってやりとりが、なんかドリフの志村けんさんといかりや長介さんの親子コント(アレはかーちゃんかーちゃん!だが)っぽいなー、と思って調べてみたら、
この演目は「初天神」という咄であることがわかっただけでなく、
物真似タレントのコロッケさんが、「笑点」の新春スペシャルで、父を田中邦衛、息子を志村けんの物真似で演じたことがあるんだそーです(*^^*)
続いて第二幕は滝川鯉橋師匠が登場☆
演目は「時そば」。
…ひーふーみーよー…今、何時だぃ!?
のセリフで有名なアレです。なので、今さら話の内容については割愛いたしますが…
なんて言いながら、おいさんとんでもない勘違いをしてたんだけど。と言いますのは時そばって、
「例のセリフで代金を誤魔化す話」だと思ってたんですが、
『例のセリフで代金を誤魔化した人の真似をして儲けようとして、失敗して余計に代金を払うことになったマヌケな人の話』だったんですね💦
世間一般では例のセリフの部分ばかりピックアップされる(で、代金を誤魔化すってトコで終わる)ので、てっきりそーゆーもんだと思っておりました😅
…K子女史のコト言えんな……(。-ω-)
元々は上方落語だったものを江戸落語に移植したものだそうで、その元となった話が「時うどん」。
……ホントかよ……
ホントです。とゆーか、確かに江戸といえばうどんよりそばだが…安易すぎねぇ!?
時そばっつーだけに、話の途中で「そばをすするシーン」があるのは当たり前ですけど、
その「そばをすする音」をどれだけ上手に演じられるかがこの話の醍醐味との主張があるほど重要な部分だそうで、
鯉橋師匠のそばをすする音は…そりゃー師匠ですから!
因みに「時うどん」と「時そば」では、その「うどんとそばの『すすり音の差違』」までが忠実に演じ分けられているという。ホントかよ。
時うどん・時そばと来たら、現代風にアレンジされて「時ラーメン」なんて話も出てきそうだが、
それが出て来ないのは…そばとラーメンの演じ分けが難しいからではなからうか。
ま、そんなこと言ったら「時ソーメン」に「時つけ麺」…キリがないケドf(^^;
鯉橋師匠に続いて高座に上がったのは、
「林家喜之輔」さんです。演目は紙切り芸。
16歳で林家今丸師匠の元に弟子入り、現在二十歳という期待のニューフェイス!
紙切りという芸を披露する芸人は演芸界でも少なく、生業とする芸人は全国でも10人に満たないらしく、この喜之輔さんはその中でも最も若い芸人さんだそうです。
が、実力はさすが今丸師匠の弟子だけあって、観客からのリクエスト「鶴と亀」を、
えぇ~、懐から取りい出したるこの白紙をぉ~、おもむろにハサミでチョッキンチョッキンな☆
ハイッ!このとおり♪いとも簡単に切り出しちゃう☆
紙切りだけに「折り紙つき」とな⁉️
「…実はぁ~、こーゆーリクエストにお応え出来るようにぃ~、師匠から予めネタ本もらって練習してるんですよぉ~…」
なんて「ネタばらし」も御一興♪
今時の若者独特の「ユルーい空気感」が観客(じーちゃんばーちゃん)には大ウケで、
高座を降りて即サインをねだるファンが続出(孫を投影?)、即席サイン会が開催されちゃったりして💓
因みに落語芸術協会の喜之輔さんのプロフィールをご紹介しますと、
「最近の傾向:ジロリに噛まれる」
「好きなYoutuber:ましゅるむ、ころな、たっくーTVレィデオ、明日香ちゃんねる、オンドレヤス、YJ_GAMES、ひろみちゃんねる」
「コメント:最近ボルダリングにはまっています。
紙切りとボルダリング、一見何も関連がないようですが、関係ないです。」
……ユルい。そこがかわいい💓
喜之輔さん退場(言葉オカシイな…席を立ったってコトね)の後は、
この日の大トリ、まさに真打ち鯉橋師匠再登場!
演目は「御神酒徳利🍶」。
主人公はとある旅籠の通い番頭の「善六」。年末の大掃除の際、旅籠に先祖代々伝わる家宝の御神酒徳利が無用心にも台所に無造作に置かれていたのをみた善六は、
「誰か心無き者に盗まれでもしたら大変だ!が、アタシも忙しくてしまいに行ってる暇は無いし……あ、んなら一時的に見えないトコに隠しときゃイーんじゃね!?」
と、台所の水瓶の中に沈めておくことにした。
「…アタシもなかなか機転が利くやんけ!あったまイーぞ!ウンウン☀わるさぁぐろぉっきぃ~♪」
と一安心した善六、鼻唄まじりで徳利を水瓶の中に沈め大掃除の続きに取り掛かる。大掃除を終えれば旅籠の旦那様の御配慮で宴席が催されておる…うしし、コイツぁ楽しみだワイ💓
好っきなモノ好っきなモノダイナモンドぉ~…もとい、大宴会ィ~!
無事大掃除を終えてウキウキ気分で旦那様へと報告に向かう善六。が、旦那様は気分が優れないと床に突っ伏している。話を聞けば、
「先祖伝来の、家宝の御神酒徳利が無くなってしもーた…このままではご先祖様に顔向けが出来ん😱とてもじゃないが宴会とか無理でごたる…😢とりあえず自宅に帰りんしゃい💦」
…ソイツぁまー災難ですなぁ…(アタシも宴会料理食いそびれて災難だけども)了解しま、シタ!撤収して自宅待機ヨロ❗
と、帰宅した善六。
「なんや、早いお帰りだこと。今日は旦那様がたらふく飲み食いさせてくれるって話だったじゃないの。今からご飯の支度ったって…なぁお前~、そんなに簡単なモンじゃおまへんや~もっと真面目にやれ~!」
ぼやく女房に、
そ、そんなコト言うたかて…旦那様が寝込んじったんだからしゃーねーやん!
弁明する善六。が、
…なんか忘れてるよーな…はて?
……ん?あっ!あややややぁ~!
御神酒徳利、アタシが瓶に沈めたんやんけっ!
が、今更そんなこと…言えない。どーしょー!かーちゃん、どーすんべぇ!?
「死ねっ!このクソボケカスがぁ!」
…し、死ねって…そんな殺生な😢
「…ま、死なれたところで葬式出す金が勿体ないから、死ぬな!」
…死ねとか死ぬなとか…極論以外でなんかお知恵を拝借したく…
「じゃ、イーこと教えちゃる。アンタ、イチオー番頭やろ?」
……えぇ…そーだけどさぁ…夫に向かってその言い種は…無いと思う…
「うっせー!お知恵拝借とか言ってるくせに夫がどーとか言うなコンばかちんがぁ~!」
……すまそん……言い過ぎました……
「わかればよろしい。で、アンタ番頭っつーことはソロバン弾くのが仕事でしょ?それを利用して『ソロバン占い』って占いをするフリをするのよ。ソロバンの玉を弾いてるのって、なんか卦を占ってるみたいに見えんぢゃん。そこで『出ました!徳利は水に関連するところ…台所の水瓶の中にあるっ!』ってもっともらしく言えばイーのよ!」
善六の義父(女房の父)は高名な占い師だったこともあり、女房の言うことも何となく利にかなっているようにも思える。とゆーか、堂々とそんなコト(嘘っぱち)を言えという女房の自信に満ち溢れた態度に感化された善六、
そのとおり旦那様の前で「ソロバン占い」の件を実践したところ、
…それが見事にハマリ……お咎めを受けなかったどころかもて囃されて、次々とソロバン占いをするハメになり、
…更にドツボにハマッてゆく(その後噂を聞き付けた大阪の鴻池善右衛門の支配人の娘の病気を治すために大阪まで行かされる。その道中の神奈川でもソロバン占いさせられる…)という……
が、結果成り上がり、その成り上がりぶりは、
「ソロバン占いだけに、桁違い」
というオチ。
※おいさんの脚色がありますが、オオスジはこんな話です。
咄家によってはかなりハショられて、オチも様々で、
「先生:善六がプレッシャーに耐えかねて失踪した(徳利と同様にどっかいっちゃった)」なんつーのもあるみたいですが、
鯉橋師匠の咄は大阪から江戸まで帰ってからオチがつくフルバージョンで、ヒジョーに中身が濃いパターンなんだけど、
それを一言一句カムこともなく演じきる…そりゃ師匠なんだから当然って話もあるでしょうが、
後半の大阪での件(そこをハショっちゃったんで言葉にするのは難しいんですケド…あえて言えば神奈川宿のお稲荷さんの「呪文のような御告げ」)や、帰り道の東海道宿場町を鈴なりに語る部分など、
………それこそ「寿限無」のような長文がスラスラっと唄のように奏でられる(あえてそう表現する)あたりが、
師匠なんだから当然なんでしょーけどっ!
素晴らしかったなぁ☺️
「スイギョーザ!」
鯉橋師匠の高座の後は恒例の抽選会⤴
モギリん時に受付でモギったチケットの半券を師匠達が福引きの要領で引いて、それと合った方が商品をゲットするってヤツなんですが、
……今年も悉く外れました……😵
イーんです、「漏れなく当たる」が外れたことのあるおいさんが当たるはざぁないんで💦
でも、毎年(てか、毎回)良い話を聞かせてもらってるんで、
……それだけで十分当たりですバイ(≧▽≦)
次回も楽しみにしてますョぉ~(^_^)v
こないだの土曜日、職場のお仲間と長瀞で開催された「第23回 鯉橋寄席2019」に行ってきました♪
2月と9月の年2回開催される鯉橋寄席、クニちゃんのお誘いで何回がお邪魔させていただいたことがあるんですけど、
いつもはクニちゃんと二人で観覧のところ、今回はウチの職場のK子女史とチャリンコ師匠のM上ちゃんも一緒。
M上ちゃんはNACK5リスナーならお馴染み・ゴコモンズのパーソナリティ三遊亭鬼丸師匠の寄席を観に行くくらい(お土産に手拭いをいただきました🎵)だから落語初心者じゃないことはわかるんですが、
K子女史は…?
えねーちけーの「落語心中」ってドラマを観て落語の面白さを知ったとかで…
最近は夜な夜なYouTubeで落語のお勉強をしてるそーだが…
そーいえばK子女史についてはこんなエピソードがございます。
☆☆☆ある日の会話☆☆☆
K子女史(以下K)「あのさぁ、『寿限無』って知ってる?」
…もちろん知ってますよ!
K「じゃあさ、あれって落語のネタだってことは知ってる?」
…何を言ってんだこんひたぁ…当たり前じゃないスかっ!今時ソコイラへんの子供だって知ってる(えねーちけーの「にほんごであそぼ」って番組で子供たちが唱和するコーナーがある)でぇ……💧
K「…あたし今まで呪文かなんかだと思ってたぁ……」
…確かに呪文っぽいけど(苦笑)。ところでK子さん、「寿限無」って何のことだか知ってるの?
K「知ってるよ!人の名前でしょ?勉強したもん!」
…ふーん、それは知ってんだぁ。じゃ、その名前の部分、ソラで言えます?
K「言えるよ!えーっと、『ジュゲムジュゲムゴコウノスリキレ』…うーんと、その続き…なんだっけかなぁ……」
早くも詰まるK子女史。…まだ序盤もイートコじゃないスか…
K「…ちょっと待って!えーっとぉ…『カイジャリスイギョノ』…」
…海砂利水魚の…?
K「カイジャリスイギョのぉ~…あっ、わかった!」
…じゃ、続きをどうぞっ!
K「カイジャリスイギョの…『スイギョーザ』だっ!」
………お後がよろしいようで。
とまぁ、こんなレベルっスよ😅
でも、やたら落語の話をしてくるので、今回の鯉橋寄席の話をしたらガッチリ食い付いてきまして。
四人で観覧することになりましたのょ☀
寄席のスタートは13時半からということで、その前にお昼を食べましょうかと。
長瀞駅から徒歩5分の、
コチラ、「CAFE gentille」さんに寄ってみますた☆
ブラックボードにチョークで手書きのメニューがオシャレ♪
店内もアンティークな装いで、四十路を超えたおじぃおばぁには何となく場違いな感じがしてならない。
…っても、敷居が高いって訳じゃなく、店員さんもとってもフレンドリーでアットホームな感じですけどね😉
M上ちゃんが注文した「デリセット」。サラダに日替わりキッシュ、香のモノとメインディッシュにパスタ(の画像は無いが)で1380ペソ也。
おいさんが注文したのは、
チキンオーバーライス@870ペソ。その名の通りライスの上にピリ辛チキンがコンモリ乗って、
チキンはスパイシーながらもヨーグルトソースの程よい酸味が食欲をそそる!付け合わせの自家製ピクルスもまた良いアクセントになって、
……うーむ、美味💓ボリュームも結構あって、デリセットにしなくても十分食べごたえありましたょ✌
お腹もイッパイになりましたのでそろそろ行ってみましょうかと、寄席の行われる長瀞町中央公民館へ移動してみましたら、
開演までまだ30分近くあるってーのに、既にたくさんの観客が席を埋めているるるる~!
お値段もお手頃で人気の寄席だが、ここまでの集客は初めてなんぢゃないかまぢで。クニちゃんの奥さん(受け付け係をしてもらってます)に席の手配をして貰わなかったら座りっぱぐれるトコだったわぃ……
そーこーしているうちに定刻になりまして、
「秩父落語を楽しむ会」の会長さんの挨拶と共に鯉橋寄席スタート!
まずトップバッターとして高座に上がりましたは、
「桂 鷹治」さん♪
こやかなお顔立ちからもご想像がつきますように、語り口は優しく朗らかで、
愛知県は岡崎市出身、岐阜大学法学部出のインテリで、
「親は法律家になることを信じて疑わなかったでしょうが…同じ「家」でも「咄家」の方になってしまいまして(笑)」
と、一旦落としてから始まった咄は。。。
ある親子の話。いつも一緒に出掛けるとなんだかんだで物を買ってくれとせがむ(駄々を捏ねたり泣き叫んだり…まぁ始末が悪い)息子がいないうちに家を出ようとした父親だったが、運の悪いことに遊びから帰ってきた息子と玄関で鉢合わせてしまう。
絶対によいこにしてるからお出掛けに連れてってとせがむ息子に根負けし、買い物をねだらないことを条件にしぶしぶ連れて出掛ける父親。
しばらくはよいこにしていた息子だったが、建ち並ぶ出店を目にすれば…
「ねーとーちゃん、オイラとーちゃんの言うとおりよいこにしてたでしょ?だからご褒美に何か買ってくれ!」
それじゃあいつもと一緒じゃないか!と取り合わない父親だったが、あまりにもうるさいので口封じのために飴玉を買ってやることにしたものの、
父親は父親で、飴屋の店先に並んだ飴を散々ねぶりまわす(売り物を口にしては味が合わないと店先に戻す)などお行儀が悪い。一通り吟味して息子に買い与えるが、父親の思惑通りにいかず飴玉を口に含んでもやんややんやとお喋りは止まらず…それどころかますますベシャリがヒートアップしたところで息子は飴玉を口から落としてしまう。
息子を黙らせる次なる手段として蜜団子を買い与えることにするのだが、これまた散々蜜をねぶりまわし、しまいにゃ蜜がなくなってただの白団子となった団子の串を店先の蜜壺に突っ込み息子に与える始末。
子供もそれを真似て…「この親ありてこの子あり」である。
店主の顰蹙をかった親子であったが、ひとまず息子がおとなしくなったので一安心の父親。
が、帰り道に凧屋で最後のおねだりとばかり「凧を買って欲しい」とせがむ息子。これで最後だぞ!と渋々凧を買い与えた父親、近くの空き地で親子で凧揚げに興じるものの、
当の本人(父親)が凧揚げに夢中になってしまう……ちーとも凧を渡してくれない父親に、息子は一言、
「…こんなことならとーちゃんなんか連れてくるんじゃなかった!」
と落とす。こんなお話。
鷹治さん、始めは息子に振り回されて困惑気味の父をコミカルに演じつつ、オチでは息子そっちのけで凧揚げに興じる父親に呆れた子供の冷静な姿をシニカルに演じ分ける見事な話術にどっぷり引き込まれてしまいました😁
特に子供のはしゃぎっぷりからオチに向かってだんだんテンションが下がっていく「親を見る子の目線の変化」が秀逸だったな♪
「とーちゃんとーちゃん!」「なんだようるさいなぁ!」ってやりとりが、なんかドリフの志村けんさんといかりや長介さんの親子コント(アレはかーちゃんかーちゃん!だが)っぽいなー、と思って調べてみたら、
この演目は「初天神」という咄であることがわかっただけでなく、
物真似タレントのコロッケさんが、「笑点」の新春スペシャルで、父を田中邦衛、息子を志村けんの物真似で演じたことがあるんだそーです(*^^*)
続いて第二幕は滝川鯉橋師匠が登場☆
演目は「時そば」。
…ひーふーみーよー…今、何時だぃ!?
のセリフで有名なアレです。なので、今さら話の内容については割愛いたしますが…
なんて言いながら、おいさんとんでもない勘違いをしてたんだけど。と言いますのは時そばって、
「例のセリフで代金を誤魔化す話」だと思ってたんですが、
『例のセリフで代金を誤魔化した人の真似をして儲けようとして、失敗して余計に代金を払うことになったマヌケな人の話』だったんですね💦
世間一般では例のセリフの部分ばかりピックアップされる(で、代金を誤魔化すってトコで終わる)ので、てっきりそーゆーもんだと思っておりました😅
…K子女史のコト言えんな……(。-ω-)
元々は上方落語だったものを江戸落語に移植したものだそうで、その元となった話が「時うどん」。
……ホントかよ……
ホントです。とゆーか、確かに江戸といえばうどんよりそばだが…安易すぎねぇ!?
時そばっつーだけに、話の途中で「そばをすするシーン」があるのは当たり前ですけど、
その「そばをすする音」をどれだけ上手に演じられるかがこの話の醍醐味との主張があるほど重要な部分だそうで、
鯉橋師匠のそばをすする音は…そりゃー師匠ですから!
因みに「時うどん」と「時そば」では、その「うどんとそばの『すすり音の差違』」までが忠実に演じ分けられているという。ホントかよ。
時うどん・時そばと来たら、現代風にアレンジされて「時ラーメン」なんて話も出てきそうだが、
それが出て来ないのは…そばとラーメンの演じ分けが難しいからではなからうか。
ま、そんなこと言ったら「時ソーメン」に「時つけ麺」…キリがないケドf(^^;
鯉橋師匠に続いて高座に上がったのは、
「林家喜之輔」さんです。演目は紙切り芸。
16歳で林家今丸師匠の元に弟子入り、現在二十歳という期待のニューフェイス!
紙切りという芸を披露する芸人は演芸界でも少なく、生業とする芸人は全国でも10人に満たないらしく、この喜之輔さんはその中でも最も若い芸人さんだそうです。
が、実力はさすが今丸師匠の弟子だけあって、観客からのリクエスト「鶴と亀」を、
えぇ~、懐から取りい出したるこの白紙をぉ~、おもむろにハサミでチョッキンチョッキンな☆
ハイッ!このとおり♪いとも簡単に切り出しちゃう☆
紙切りだけに「折り紙つき」とな⁉️
「…実はぁ~、こーゆーリクエストにお応え出来るようにぃ~、師匠から予めネタ本もらって練習してるんですよぉ~…」
なんて「ネタばらし」も御一興♪
今時の若者独特の「ユルーい空気感」が観客(じーちゃんばーちゃん)には大ウケで、
高座を降りて即サインをねだるファンが続出(孫を投影?)、即席サイン会が開催されちゃったりして💓
因みに落語芸術協会の喜之輔さんのプロフィールをご紹介しますと、
「最近の傾向:ジロリに噛まれる」
「好きなYoutuber:ましゅるむ、ころな、たっくーTVレィデオ、明日香ちゃんねる、オンドレヤス、YJ_GAMES、ひろみちゃんねる」
「コメント:最近ボルダリングにはまっています。
紙切りとボルダリング、一見何も関連がないようですが、関係ないです。」
……ユルい。そこがかわいい💓
喜之輔さん退場(言葉オカシイな…席を立ったってコトね)の後は、
この日の大トリ、まさに真打ち鯉橋師匠再登場!
演目は「御神酒徳利🍶」。
主人公はとある旅籠の通い番頭の「善六」。年末の大掃除の際、旅籠に先祖代々伝わる家宝の御神酒徳利が無用心にも台所に無造作に置かれていたのをみた善六は、
「誰か心無き者に盗まれでもしたら大変だ!が、アタシも忙しくてしまいに行ってる暇は無いし……あ、んなら一時的に見えないトコに隠しときゃイーんじゃね!?」
と、台所の水瓶の中に沈めておくことにした。
「…アタシもなかなか機転が利くやんけ!あったまイーぞ!ウンウン☀わるさぁぐろぉっきぃ~♪」
と一安心した善六、鼻唄まじりで徳利を水瓶の中に沈め大掃除の続きに取り掛かる。大掃除を終えれば旅籠の旦那様の御配慮で宴席が催されておる…うしし、コイツぁ楽しみだワイ💓
好っきなモノ好っきなモノダイナモンドぉ~…もとい、大宴会ィ~!
無事大掃除を終えてウキウキ気分で旦那様へと報告に向かう善六。が、旦那様は気分が優れないと床に突っ伏している。話を聞けば、
「先祖伝来の、家宝の御神酒徳利が無くなってしもーた…このままではご先祖様に顔向けが出来ん😱とてもじゃないが宴会とか無理でごたる…😢とりあえず自宅に帰りんしゃい💦」
…ソイツぁまー災難ですなぁ…(アタシも宴会料理食いそびれて災難だけども)了解しま、シタ!撤収して自宅待機ヨロ❗
と、帰宅した善六。
「なんや、早いお帰りだこと。今日は旦那様がたらふく飲み食いさせてくれるって話だったじゃないの。今からご飯の支度ったって…なぁお前~、そんなに簡単なモンじゃおまへんや~もっと真面目にやれ~!」
ぼやく女房に、
そ、そんなコト言うたかて…旦那様が寝込んじったんだからしゃーねーやん!
弁明する善六。が、
…なんか忘れてるよーな…はて?
……ん?あっ!あややややぁ~!
御神酒徳利、アタシが瓶に沈めたんやんけっ!
が、今更そんなこと…言えない。どーしょー!かーちゃん、どーすんべぇ!?
「死ねっ!このクソボケカスがぁ!」
…し、死ねって…そんな殺生な😢
「…ま、死なれたところで葬式出す金が勿体ないから、死ぬな!」
…死ねとか死ぬなとか…極論以外でなんかお知恵を拝借したく…
「じゃ、イーこと教えちゃる。アンタ、イチオー番頭やろ?」
……えぇ…そーだけどさぁ…夫に向かってその言い種は…無いと思う…
「うっせー!お知恵拝借とか言ってるくせに夫がどーとか言うなコンばかちんがぁ~!」
……すまそん……言い過ぎました……
「わかればよろしい。で、アンタ番頭っつーことはソロバン弾くのが仕事でしょ?それを利用して『ソロバン占い』って占いをするフリをするのよ。ソロバンの玉を弾いてるのって、なんか卦を占ってるみたいに見えんぢゃん。そこで『出ました!徳利は水に関連するところ…台所の水瓶の中にあるっ!』ってもっともらしく言えばイーのよ!」
善六の義父(女房の父)は高名な占い師だったこともあり、女房の言うことも何となく利にかなっているようにも思える。とゆーか、堂々とそんなコト(嘘っぱち)を言えという女房の自信に満ち溢れた態度に感化された善六、
そのとおり旦那様の前で「ソロバン占い」の件を実践したところ、
…それが見事にハマリ……お咎めを受けなかったどころかもて囃されて、次々とソロバン占いをするハメになり、
…更にドツボにハマッてゆく(その後噂を聞き付けた大阪の鴻池善右衛門の支配人の娘の病気を治すために大阪まで行かされる。その道中の神奈川でもソロバン占いさせられる…)という……
が、結果成り上がり、その成り上がりぶりは、
「ソロバン占いだけに、桁違い」
というオチ。
※おいさんの脚色がありますが、オオスジはこんな話です。
咄家によってはかなりハショられて、オチも様々で、
「先生:善六がプレッシャーに耐えかねて失踪した(徳利と同様にどっかいっちゃった)」なんつーのもあるみたいですが、
鯉橋師匠の咄は大阪から江戸まで帰ってからオチがつくフルバージョンで、ヒジョーに中身が濃いパターンなんだけど、
それを一言一句カムこともなく演じきる…そりゃ師匠なんだから当然って話もあるでしょうが、
後半の大阪での件(そこをハショっちゃったんで言葉にするのは難しいんですケド…あえて言えば神奈川宿のお稲荷さんの「呪文のような御告げ」)や、帰り道の東海道宿場町を鈴なりに語る部分など、
………それこそ「寿限無」のような長文がスラスラっと唄のように奏でられる(あえてそう表現する)あたりが、
師匠なんだから当然なんでしょーけどっ!
素晴らしかったなぁ☺️
「スイギョーザ!」
鯉橋師匠の高座の後は恒例の抽選会⤴
モギリん時に受付でモギったチケットの半券を師匠達が福引きの要領で引いて、それと合った方が商品をゲットするってヤツなんですが、
……今年も悉く外れました……😵
イーんです、「漏れなく当たる」が外れたことのあるおいさんが当たるはざぁないんで💦
でも、毎年(てか、毎回)良い話を聞かせてもらってるんで、
……それだけで十分当たりですバイ(≧▽≦)
次回も楽しみにしてますョぉ~(^_^)v