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北陸発

石川生まれ 初の県外移送へ ファミリーパークにライチョウの雌1羽

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 石川県は二十日、いしかわ動物園(能美市)で昨年生まれた国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウの雌一羽=写真、同園提供=を二十五日に富山市ファミリーパークに移送すると発表した。県外への移送は初めてで、同所で飼育している雄と繁殖を目指す。

 移送する雌は二〇一九年七月、石川で繁殖に取り組んだペアから初めて生まれた個体。健康状態などを確認した上で、四月にペアとなる雄とケージ越しに対面させ、相性が良ければ同じケージで飼育する。繁殖に成功すれば、六~七月に産卵する見込み。

 繁殖ペアの入れ替えは近親交配を避け、野生復帰を見据えて多様な遺伝子を残すため、環境省などが実施している。一九年の繁殖期に向け、石川には富山市ファミリーパークと上野動物園(東京)から雌雄各一羽が移送され、このペアから六羽が生まれた。

 

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