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【社会】

世田谷の中学 髪染めで教諭「帰れ」→不登校 区教委「不適切」

 東京都世田谷区立の中学校で昨年、女子生徒が髪を染めたことを理由に教室への入室を禁じられ、その後、一時不登校になっていたことが分かった。二十日の区議会で桃野芳文区議が質問して明らかになった。区教育委員会は「極めて不適切な対応だった」と謝罪した。

 桃野区議によると、同校は校則で茶髪(脱色)を禁じている。昨年の夏休み明け、髪を染めて登校した女子生徒に対し、教師が学校にある白髪染めで「染め直すのか、帰るのか」と迫った。生徒は帰宅し、数カ月間、登校できなくなった。以前にも不登校の経験があったという。

 二十日の本会議で、区教委の池田豊教育政策部長は事実と認め、「校則の目的や意義を履き違えた教師による極めて不適切な指導。大変申し訳なく思っております」と謝罪した。

 区教委教育指導課は取材に「校則は学校での集団生活を安全に充実させて送るためのルール。則(のっと)っていないから『帰れ』というのは解決にならない。生徒とやりとりしながら指導していくのが大切だ」と話した。 (岩岡千景)

 

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