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 札幌市で昨年7月、安倍晋三首相の街頭演説中にヤジを飛ばした市民らを道警の警察官が取り押さえて排除した問題で、北海道警が排除に関わった警察官の行為について「いずれも法令を順守しており問題がなかった」とする調査結果をまとめたことが19日、関係者への取材でわかった。

 関係者によると、道警は26日に予定の道議会総務委員会で、一連の道警の警察官の行為について説明する方針という。少なくとも9件の排除行為を、警察官職務執行法など関係法令に照らして精査した結果、「いずれも適法であり、問題はなかった」と説明するとみられる。

 道警は問題の発生直後、公道での政治家へのヤジについて「公職選挙法の『選挙の自由妨害』違反になるおそれがある」と主張していた。だが、その後は、公選法違反については「事実確認中」とし、警官の排除行為の法的根拠については「現場のトラブル防止の観点から講じた措置」と説明を変えた。

 鈴木直道知事は7月24日、日…

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