国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の会場で警察官の足元に水をまき職務を妨害したとして、公務執行妨害罪に問われた愛知県半田市の会社員室伏良平被告(29)の論告求刑公判が7日、名古屋地裁で開かれ、検察側は罰金20万円を求刑した。地裁は即日、求刑通りの判決を言い渡した。

 神田大助裁判官は判決理由で「知人男性と(反芸術の立場から)芸術祭への抗議パフォーマンス中、男性が職務質問を受け、被告は警察官の背後からバケツを傾け水をまいた」とした上で「その際ガソリンと発言しており、警察官は職務質問を断念せざるを得なくなった」と指摘した。(共同通信)