ハタタテダイ

全長 20cm

 ハタタテダイとムレハタタテダイは、ツノダシとハタタテダイ以上にそっくり。

 なので、群れていればムレハタタテダイ、群れてなければハタタテダイ、と開き直っている方もけっこういらっしゃることだろう。

 でも、違いはわりと見分けやすい。

 口がついている場所が微妙に違うから、ムレハタタテダイのほうがおちょぼ口に見えるのだけど、これは比較対象がないと判別しづらい。

 もっと明確な違いを知るためには、尻ビレにご注目あれ。

 直線的にバシッと、尻ビレの頂点で色分けされているのがムレハタタテダイ。
 
 白と黒の境界がボヤボヤ~としていて、尻ビレの頂点から少しずれたところに色分けのラインがあるのがハタタテダイ。

 ……と、昔覚えた見分け方を信じて上のように認識しているので、最上段の写真はムレハタタテダイである、と紹介していたのだけれど、違っていたらどうしよう。

 ムレハタタテダイは、毎年幼魚がチラリホラリと砂底のテーブルサンゴにつくけれど、ハタタテダイは子供も大人もとんとご無沙汰している。

 昔はもっと居たような記憶があるのになぁ…と思っていたところ、今年(2017年)久しぶりに出会うことができた。

 といっても、それぞれ別の場所で1匹ずつ、計2匹。
 彼らが仲良くペアでいるシーンも、今では貴重になっているのかもしれない…。