JR東海は20日、東海道新幹線の2月1~19日までの輸送量が前年同期に比べ、8%下落したと発表した。落ち込み幅は東日本大震災後の2011年5月以来の大きさ。新型コロナウイルスの感染拡大で、訪日外国人(インバウンド)を含む観光利用が減少した。
JR東海の金子慎社長は20日の記者会見で「新型肺炎の影響で、観光旅行を取りやめる動きが出ている」と分析した。2月の平日の利用者数は7%減、休日は11%減だった。
東海道新幹線を巡っては、11年3月に東日本大震災の影響で利用者数が20%減少し、1987年のJR東海発足以降、最大の減少幅となった。2番目が09年5月の15%減で、新型インフルエンザの流行やリーマン・ショックによる景気低迷が響いた。