米大リーグ、エンゼルスの大谷が一昨年の右肘手術から5月中旬の復帰を目指す投手としての調整のペースを上げてきた。アリゾナ州テンピでバッテリー組としてキャンプインしてから1週間が経過した19日、キャッチボールは100球を超え、平地ながら捕手役を座らせる場面もあった。
最長40メートルでカーブを交えた。力の入った球はそれほど多くなかったが、合間に映像を確認するなどフォーム固めに余念がなかった。その後はネットスローを繰り返し「客観的に見ているものと主観がちょっと違ったりする」と説明した。
アストロズのサイン盗みにも言及した。「癖を盗むとか配球を読むのは努力の成果。カメラを使うとその時点で同じ状況下での試合ではない」と批判的な意見を述べた。
一昨年は投手としてアストロズや同じ疑惑で調査中のレッドソックスと対戦し、失点している。「何で打たれたのかがサインを盗まれたからで片付けたら個人的にもったいない。(電子機器を)使われていても抑えられる何かが必ずある」とも語った。(テンピ共同)