今回は1000円スコッチの一つ、ザ・ダグラスXOを飲んでみます。
ザ・ダグラスXOは、グラスゴーにあるボトラー、ハンター・レイン社が手がけるブレンデッドウイスキーです。
ハンター・レイン社は2013年に設立されましたが、元々同じグラスゴーにあるダグラス・レイン社の創業家出身のスチュワート・レイン氏が、ダグラス・レイン社を弟のフレッド氏に譲り、一部の銘柄を引き取りつつ分社独立した会社です。
現在はスチュワート氏と二人の息子が経営を行っています。
同社は2018年にアイラ島にアードナッホー蒸溜所を建設し、独自のウイスキーも手がける予定です。
ハンター・レイン社は主に独自で買い付けたシングルモルトウイスキーをボトリングして販売するのが主体ですが、独自のブレンデッドモルトやブレンデッドウイスキーも手がけています。
ザ・ダグラスXOでは、スペイサイドモルトを主体とした30種類以上の原酒のブレンドになっているようです。
グラスに注ぐと、液色は少々明るめの琥珀色、香りはラムレーズンのような甘い雰囲気です。
口に含むと、軽くゴムの香りが広がった後、レーズンの濃厚な香りが一気に広がります。その後はカカオの香ばしさが追いかけます。
味わいは、思ったほどアルコールからの辛みは少なく、フルーツの酸味と甘みが全体に広がり、後味にはほろ苦さも得られます。
ロックにすると、レーズンの香りが引き続き訪れ、ライムの渋みを伴った爽やかな香りと石けんのフローラルさもやってきます。
味わいは、酸味よりも苦みが前に来るようになり、甘さは少々控えめになります。
ハイボールでは、再びレーズンの香りが前に来ますが、少々ヒネ臭のような違和感も感じられます。
味わいは、ほんのりとした酸味が広がった後、甘みへと続きます。
スペイサイドモルトを中心にしたとしていますが、雰囲気はマッカランの若い原酒がキーになっているように思えます。
ナシや青リンゴのスペイサイドモルトらしさを出しても面白いように思えましたが、バランタインやジョニ赤と同じレンジで出すとなると、シェリー樽原酒を前面に出すブレンドの方が個性が出しやすいと判断したのかもしれません。
700mL、アルコール度数40度、価格は1000円ほど。
1000円でしっかりしたシェリー樽原酒の香りを楽しめると考えれば、そこそこいけるのでは無いでしょうか。
有名ボトラーによる格安スコッチ
ハンター・レイン社は2013年に設立されましたが、元々同じグラスゴーにあるダグラス・レイン社の創業家出身のスチュワート・レイン氏が、ダグラス・レイン社を弟のフレッド氏に譲り、一部の銘柄を引き取りつつ分社独立した会社です。
現在はスチュワート氏と二人の息子が経営を行っています。
同社は2018年にアイラ島にアードナッホー蒸溜所を建設し、独自のウイスキーも手がける予定です。
ハンター・レイン社は主に独自で買い付けたシングルモルトウイスキーをボトリングして販売するのが主体ですが、独自のブレンデッドモルトやブレンデッドウイスキーも手がけています。
ザ・ダグラスXOでは、スペイサイドモルトを主体とした30種類以上の原酒のブレンドになっているようです。
シェリーらしさが明確
では、ストレートから飲んでみます。グラスに注ぐと、液色は少々明るめの琥珀色、香りはラムレーズンのような甘い雰囲気です。
口に含むと、軽くゴムの香りが広がった後、レーズンの濃厚な香りが一気に広がります。その後はカカオの香ばしさが追いかけます。
味わいは、思ったほどアルコールからの辛みは少なく、フルーツの酸味と甘みが全体に広がり、後味にはほろ苦さも得られます。
ロックにすると、レーズンの香りが引き続き訪れ、ライムの渋みを伴った爽やかな香りと石けんのフローラルさもやってきます。
味わいは、酸味よりも苦みが前に来るようになり、甘さは少々控えめになります。
ハイボールでは、再びレーズンの香りが前に来ますが、少々ヒネ臭のような違和感も感じられます。
味わいは、ほんのりとした酸味が広がった後、甘みへと続きます。
スペイサイドモルトを中心にしたとしていますが、雰囲気はマッカランの若い原酒がキーになっているように思えます。
ナシや青リンゴのスペイサイドモルトらしさを出しても面白いように思えましたが、バランタインやジョニ赤と同じレンジで出すとなると、シェリー樽原酒を前面に出すブレンドの方が個性が出しやすいと判断したのかもしれません。
700mL、アルコール度数40度、価格は1000円ほど。
1000円でしっかりしたシェリー樽原酒の香りを楽しめると考えれば、そこそこいけるのでは無いでしょうか。
<個人的評価>
- 香り B: ゴム、レーズンがしっかり。加水でライム、石けんが顔を出す。
- 味わい B: 柔らかい酸味の後に甘み。加水で苦みが少し目立つ。
- 総評 A: シェリー樽原酒の個性を楽しむにはうってつけ。