なぜペイぺイはあんなに大盤振る舞いができるのか。
これが疑問だったわけです。みなさんも不思議に思ってますよね。
ヤフーBBという電話線網を使ったADSLの高速通信サービスを始めたときに、無料でモデムをどんどん配ってお客さんを獲得していました。
その後、ソフトバンクが携帯事業を始めたときも、携帯電話をただで配ってユーザーを増やしてきました。
この理由はわかりやすいのです。携帯電話も高速通信サービスもインフラを全国に投資しなければなりません。しかし、お客さんがいないのに、インフラを整備しても投資に対するリターンがまったくありません。
モデムや携帯電話を配って、初期費用0円でも高速インターネット回線や携帯電話を契約すれば、お客さんが増えます。ですので、翌月から月額の利用料金を徴収することができます。インフラだけ整備してもお客さんがいなければ、その間は収入0ですから、このヤフーやソフトバンクの作戦は極めて理にかなっていました。
最初のころは、ソフトバンクの携帯電話の電波はかなり貧弱でした。つながらないところも多かったわけです。しかし、キャンペーン、キャンペーンと繰り広げてユーザーを増やしながら、インフラを整備していました。
私もiPhoneを日本に導入してきたときに、ドコモからソフトバンクにキャリアを乗り換えました。iPhone3GSを使いたかったからです。
ペイぺイは後発でした。スマホ決済はドコモやauが先行していました。ですので、巻き返すために、キャンペーンを打つというのはよく分かります。
しかし、100億円還元というキャンペーンで100億円はどこから調達してくるんでしょう。それが不思議でした。
シャンプーの業界で資生堂がそれに近いキャンペーンをしたことがあります。TSUBAKIというブランドの高級ヘアケアブランドです。