香港=益満雄一郎
新型コロナウイルスによる肺炎が拡大している問題をめぐり、香港の民主派団体は19日、当局に批判的な学者らの拘束や失踪が中国本土で相次いでいるとして、中国政府の香港出先機関前で抗議デモをした。
関係者によると、15日、憲法に基づく権利を求める「新公民運動」を提唱した法学者、許志永氏が当局に連行された。容疑は不明だが、ネット上で新型肺炎をめぐる当局の対応を非難し、習近平(シーチンピン)国家主席の辞任を求めていた。
市民ジャーナリストと名乗りSNS上に動画を投稿していた陳秋実氏も6日を最後に発信が途絶えている。
原因不明の肺炎に警鐘を鳴らしながら処分を受けた医師、李文亮氏の死去などを受け、当局は体制批判が広がることに警戒を強めている模様だ。香港の民主派団体は19日のデモで「告発者を『第2の李文亮』にしてはならない」と訴えた。(香港=益満雄一郎)
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