小田急鉄道は2月19日、踏切内の安全性向上を目指し、カメラ映像とノキアソリューションズ&ネットワークスが販売しているカメラ映像とAIによる異常状態検知システム「スペースタイムシーンアナリティクス」を用いた実証実験を実施すると発表した。
スペースタイムシーンアナリティクスは、遠隔施設への不正侵入をリアルタイムで警告する機能を備えている。これにより、従業員や機器が産業現場の安全でない場所に接近した時や、重機が位置を外れて潜在的な危険を引き起こしている時に検知し、監督者へと警告が可能。
同社によると、踏切監視カメラの映像をスペースタイムシーンアナリティクスを介して解析することで、踏切内での異常状態を検知し、検知能力を強化できるという。
また、エッジコンピューティングで情報を処理することにより、接続が限られている遠隔地で必要な帯域幅を大幅に削減できるとした。
実証実験は、2月14日から3月の期間、小田急小田原線 玉川学園前8号踏切で実施する。
なお、実証実験を踏まえ、将来的にはAIによる解析結果を用いて、付近を走行する列車を自動で停止させるなど踏切での事故を未然防止できる監視体制の構築を目指すという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)