逮捕前,直撃取材に語った…在留資格ない外国人を工場に派遣か 逮捕の社長 違法行為「絶対にない」
在留資格のないベトナム人4人を工場に派遣し働かせていたとして、愛知県警は、瀬戸市の人材派遣会社社長の男を逮捕しました。男は逮捕前、東海テレビの取材に対し、違法な雇い入れは「絶対にない」と否定していました。
逮捕前の近藤靖暢容疑者:
「(Q.法に触れて海外の人を雇っている認識は?)それは絶対ないですね」
逮捕前、東海テレビの取材に答える、瀬戸市の人材派遣会社社長・近藤靖暢容疑者(45)。
法に触れる雇い入れは「絶対にない」と繰り返し否定していました。しかし19日…。
(リポート)
「午前10時です。警察官に付き添われながら男が家から出てきました。警察車両に乗せられていきます」
近藤容疑者は、日本に在留資格のないベトナム人4人を、瀬戸市内にある自動車部品の工場に派遣した入管難民法違反・不法就労助長の疑いが持たれています。
近藤容疑者が経営する人材派遣会社「ウィルスタッフ」。外国人だけでおよそ200人が登録されていますが、実は過去にも度々、登録された外国人が不法残留などで警察に検挙されています。
逮捕前の近藤社長:
「(不法残留などの)こういうチェックをしましょうねっていうことは色んな方に教えていただいて、より精度を上げてきた。在留カードの提示とそのカードが失効しているかどうかがパソコンで調べれますので、チェックというかやるべきことはやっています」
問題があるたびにチェック体制を強化してきたという近藤容疑者。しかし2月12日にも、愛知県警などは派遣先の自動車部品工場や雇用されたベトナム人が住んでいたアパートなどを捜索。不法残留だった22人のベトナム人が検挙されています。
工場などの捜索直後に取材に応じた近藤容疑者は…。
逮捕前の近藤容疑者:
「僕がいますので、そういったことは絶対ないような形では。僕だけではなくて従業員も含めて、うちの会社としてそういった雇い入れはしない」
警察の調べに対し、近藤容疑者は「初めから不法残留と分かっていたわけではない」と容疑を否認しています。