10月28日(月)~11月5日(火)開催の第32回東京国際映画祭における特集企画として大林宣彦(おおばやしのぶひこ)監督の特集を実施することが発表されました。

近年の日本映画を振り返り、現在の日本を代表する作品の数々を、映画祭独自の視点でセレクションするJapan Now部門。
本部門では、今一番海外へ紹介したい映画人として、これまでに岩井俊二監督や安藤サクラさん、蒼井優さん、満島ひかりさん、宮﨑あおいさんら女優4名、昨年度は役所広司さんを特集。
2019度は映像の魔術師と呼ばれ、今なお最前線で活躍している日本映画のレジェンド、大林宣彦監督を特集致します。

幼少の頃から映画を撮り始め、大学時代に自主制作映画のパイオニア的存在となり、CM、映画と日本の映像史を最先端で切り拓いた、まさに“映像の魔術師”・大林宣彦監督。
77年に『HOUSE/ハウス』で商業映画に進出し、80年代の『転校生』(82)、『時をかける少女』(83)、『さびしんぼう』(85)のあまりにも有名な<尾道三部作>は世代を超えて熱狂的な支持を集めました。『SADA』(98)のベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を始め、国内外で数々の受賞を果たしてきた、その映像の魔術に迫るべく大規模な特集上映を展開します。
反戦の思いを込めた『この空の花〜長岡花火物語』(11)、『野のなななのか』(14)、『花筐/HANAGATAMI』(17)の<大林的戦争三部作>の後に、今またさらなる最新作『海辺の映画館-キネマの玉手箱』を手掛けており、その最新作も今回の特集で“世界初上映”される予定です。

(※上記にご紹介した作品が今回の特集上映作品となるかはまだ分かりません。ラインナップは別途解禁)

画像: ©2020「海辺の映画館ーキネマの玉手箱」製作委員会/PSC

©2020「海辺の映画館ーキネマの玉手箱」製作委員会/PSC

■大林宣彦監督コメント

「自由に生きよ、それが平和の証だ」と父に言われ、当て所も無く18歳で上京した僕に、形見代りに持たせてくれた8ミリ映画を用い、銀座の画廊の一角で自作の8ミリ映画を上映した所、「新しきフィルム・アーチスト誕生」と世界から認定され、以降60年間テレビCM演出を資金に個人映画を創り続けて来ました。
東宝映画からの招きで、門外漢が初めてメジャーの撮影所内で撮った『HOUSE/ハウス』から、ジャンルを選択すれば如何なる純文学も商業映画になり得ると学び、あの太平洋戦争の純真な軍国少年であった体験を元に、様々なジャンルの映画にその思いを潜めつつ「厭戦映画」を作り続けて来ました。
「売れない作家の女房になる覚悟」で61年間、僕の映画を支え「私が最初の観客よ」と世界と僕の映画を結びながら共に生きて来た大林恭子と11歳で『HOUSE~』の原案者に名を連ねた長女千茱萸、ご亭主の絵の作家森泉岳土、そして親しい旧・新の世代の仲間たちと、今日も映画作りに励んでおります。
上映作品を自ら選むのは難しい。普段皆様が見る事の出来ぬ映画を、この際ご覧いただけたらと。 時代はいつか、個人映画ばかりになり、僕が願った映画作りの世になりました。その個人の自由と権力者の不自由の証を、愉しんで下されば、と。僕の正体が炙り出されれば、愉しいかな。

©PSC

大林宣彦監督 プロフィール
1938年広島県尾道市生まれ。3歳の時に自宅の納戸で出合った活動写真機で、個人映画の製作を始める。上京後、16㎜フィルムによる自主製作映画『
ÈMOTION=伝説の午後・いつか見たドラキュラ』が、画廊・ホール・大学を中心に上映されジャーナリズムで高い評価を得る。『喰べた人』(63)はベルギー国際実験映画祭で審査員特別賞を受賞。この頃からテレビコマーシャルの草創期に本格的に関わり始め、チャールズ・ブロンソンの「マンダム」、ソフィア・ローレン、カトリーヌ・ドヌーヴなど外国人スターを多数起用、その数は3000本を超える。
1977年『HOUSE/ハウス』で商業映画にも進出。同年の『瞳の中の訪問者』と共に“ブルーリボン新人賞”を受賞。故郷で撮影された『転校生』(82)『時をかける少女』(83)『さびしんぼう』(85)は“尾道三部作”と称され親しまれている。
『異人たちとの夏』(88)で“毎日映画コンクール監督賞”、『北京的西瓜』(89)“山路ふみ子監督賞”、『ふたり』(91)“アメリカ・ファンタスティックサターン賞”、『青春デンデケデケデケ』(92)“平成4年度文化庁優秀映画作品賞”、『SADA』“ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞”、宮部みゆき原作『理由』(04)は“日本映画批評家大賞・監督賞”、“藤本賞奨励賞”を受賞。東日本大震災を受けた『この空の花-長岡花火物語』(11)ではTAMA映画賞・最優秀作品賞ほか多くの賞を受賞。最近の作品に、少年少女版『この空の花』として製作されたAKB48のPV『So long ! THE MOVIE』(13)、北海道芦別市を舞台にしたふるさと映画『野のなななのか』(14)等がある。『この空の花』『野のなななのか』に続く『花筐/HANAGATAMI』(17)は、余命宣告を受けながら完成させた大林宣彦的“戦争三部作”となる。

■「Japan Now」部門 プログラミングアドバイザー
  安藤紘平 コメント

大林宣彦監督は、今ではほとんどの監督にとって当たり前であるインディペンデント映画監督の先駆けである。
商業映画初監督の『HOUSEハウス』で撮影所監督にはない独特のタッチで世を驚かせ、70年代から80年代の日本映画を尾道3部作など“大林ワールド”と呼ばれる幻想的で詩的な作品で牽引してきた。近年、再び実験的で独特の語り口を駆使し、一貫した平和思想と人間愛を軸に、みずみずしい映画を創り続けている。 
大林映画の中では、死んだ大切な人が、歴史と失われた青春が、それぞれの想い出が、そして夢のハッピーエンドが映像に描かれ、後から現実が追いかけてくる。
今年の「JAPAN NOW」では、そんな、日本映画のレジェンド大林宣彦監督の特集として、代表的作品とゲストを交えてのトークをお楽しみ頂けます。

<第32回東京国際映画祭 開催概要>

■開催期間:2019年10月28日(月)~11月5日(火)
■会場:六本木ヒルズ、EXシアター六本木(港区)

2011年3月11日午後2時46分、東日本大震災発生。そして福島第一原発事故。
日本人誰もが経験し、全世界が震撼した福島第一原発事故の関係者90人以上への取材をもとに綴られたジャーナリスト、門田隆将(かどたりゅうしょう)渾身のノンフィクション作品「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)原作の映画『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)が、3月6日(金)に全国公開となります。

マグニチュード9.0、最大震度7という、日本の観測史上最大の地震となった東日本大震災時の福島第一原発事故を描く物語。想像を超える被害をもたらした原発事故の現場:福島第一原子力発電所(通称:イチエフ)に残った地元福島出身の作業員たちは、世界のメディアから“Fukushima 50”(フクシマフィフティ)と呼ばれた。世界中が注目した現場では本当は何が起きていたのか―、何が真実なのか―、浮き彫りになる人間の強さと弱さ。東日本壊滅の危機が迫る中、家族を、そしてふるさとを守るため死を覚悟して発電所内に残った人々の知られざる“真実”が、今、遂に明らかになる。

主役となる福島第一原発1・2号機当直長・伊崎利夫役に佐藤浩市、福島第一原発所長、吉田昌郎役に渡辺 謙。さらには吉岡秀隆、緒形直人、火野正平、平田 満、萩原聖人、吉岡里帆、斎藤 工、富田靖子、佐野史郎、そして安田成美ら、豪華実力派キャストが結集し、邦画初となる米軍の撮影協力も得るなど、日本映画史上最大級のスケールで映画化した『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)、いよいよ公開!!

画像1: ©2020『Fukushima 50』製作委員会

©2020『Fukushima 50』製作委員会

画像2: ©2020『Fukushima 50』製作委員会

©2020『Fukushima 50』製作委員会

海外版予告映像

1月23日に実施した福島県の劇場での試写会でも、本編を観た地元の方々の88%以上が高評価を付け、『福島県民として最後まで戦ってくれたことを全国の人に知ってほしいです。忘れないでほしいです、風化させないでほしいです(50代・女性)』、『中学生で震災を経験しその当時はただ怖いイメージしかありませんでした。今は社会人になりこの映画を見て何が起きていたのかが分かり、忘れてはいけないと改めて感じました(20代・女性)』といったコメントも届き、地元の方々からも多くの声が寄せられている本作。
1月26日実施のワールドプレミアではヨーロッパやアジアなどの全世界73の国と地域での上映が決定したことも発表され、国内外からの注目を集めている!!

画像3: ©2020『Fukushima 50』製作委員会

©2020『Fukushima 50』製作委員会

画像4: ©2020『Fukushima 50』製作委員会

©2020『Fukushima 50』製作委員会

画像5: ©2020『Fukushima 50』製作委員会

©2020『Fukushima 50』製作委員会

そんな本作の海外版予告映像が到着!3月11日、あの日、あの時、あの震災で、現場で「最後の砦」となった《Fukushima 50》の勇姿がついに世界へ放たれる!本作の柱である人間ドラマをフォーカスした日本版予告とは一味異なり、もう1つの柱である緊張感とスピード感を強調した内容。当然日本映画なのだが、邦画初の米軍協力などリアリティにこだわったセットと白組のVFXがマッチして、まるでハリウッド映画のようなテイストを醸し出している。
海外の配給元からは「強烈なインパクトを持つ作品」「HBO「チェルノブイリ」に対するアンサームービー。あまりに壮大なドラマに期待が高まる」「ラテンアメリカでもこの映画はきっと大成功するに違いない」「絶対に見るべき映画」「予告編を見た瞬間に心を鷲づかみにされた。この作品で描かれていることはまさに人々が見たかったこと」などと国境を越えて期待を寄せるコメントが集まっている。

全世界73の国と地域での上映が決定!
『Fukushima 50』海外版予告映像

画像: 全世界73の国と地域での上映が決定!『Fukushima 50』海外版予告映像 youtu.be

全世界73の国と地域での上映が決定!『Fukushima 50』海外版予告映像

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[ストーリー]
あの日、原発内に残り戦い続けた50人の作業員たちを、世界は“Fukushima 50(フクシマフィフティ)”と呼んだ。
2011年3月11日午後2時46分。マグニチュード9.0、最大深度7「という日本の観測史上最大の東日本大震災が発生した。
太平洋から到達した想定外の大津波は福島第一原発(イチエフ)を襲う。内部に残り戦い続けたのは地元出身の作業員たち。外部と遮断されたイチエフ内では制御不能となった原発の暴走を止めるため、いまだ人類が経験したことのない世界初となる作戦が準備されていた。それは人の手でやるしかない命がけの作業。同じころ、官邸内では東日本壊滅のシミュレーションが行われていた。福島第一原発を放棄した場合、被害範囲は東京を含む半径250km。避難対象人口は約5,000万人。それは東日本壊滅を意味していた。避難所に残した家族を想いながら、作業員たちは戦いへと突き進む―

出演:佐藤浩市  渡辺謙 吉岡秀隆 緒形直人 火野正平 平田満 萩原聖人 堀部圭亮 小倉久寛 和田正人 石井正則 三浦誠己 堀井新太
金井勇太 増田修一朗 須田邦裕 皆川猿時 前川泰之 Daniel Kahl 小野了 金山一彦 天野義久 金田明夫 小市慢太郎 伊藤正之 阿南健治
中村ゆり 田口トモロヲ 篠井英介 ダンカン 泉谷しげる 津嘉山正種 段田安則 吉岡里帆 斎藤工 富田靖子 佐野史郎 安田成美

監督:若松節朗  
脚本:前川洋一 
音楽:岩代太郎 原作:「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」門田隆将(角川文庫刊)

製作:KADOKAWA
配給:松竹、KADOKAWA
© 2020『Fukushima 50』製作委員会

twitter:twitter.com/Fukushima50JP
facebook:facebook.com/fukushima50jp/

2020年3月6日(金) 全国公開

お笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹の爆発的な大ベストセラー「火花」に続く第二作目である小説「劇場」が、山﨑賢人主演、松岡茉優共演、行定勲監督にて遂に実写映画化。4月17日(金)より公開される。

作家・又吉直樹が芥川賞受賞作品となった「火花」より前に書き始めていた、作家の原点とも言える恋愛小説「劇場」。“恋愛がわからないからこそ、書きたかった”と又吉が語る2作目は、劇作家を目指す主人公・永田と、彼に恋をして必死に支えようとする沙希の、生涯忘れることができない恋を描いた恋愛小説。監督を務めるのは、『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)『ナラタージュ』(17)等、時代ごとに新たな恋愛映画のマスターピースを贈り続けてきた行定勲監督
恋愛における幸せと背中合わせのどうしようもない葛藤や矛盾を真っ向から描いており、令和の時代に新たな恋愛映画の傑作の誕生を感じさせる。

主演を務めるのは、興行収入57億円を突破した『キングダム』の大ヒットの記憶も新しい、今最も輝く俳優、山﨑賢人。演劇に身も心も捧げながら、実生活では社会や周囲の人々とうまく協調できない不器用な青年・永田を、撮影前に何度も監督とエチュードを重ねて役を作り上げたという山﨑は、これまでに見たことのない表情で挑んでいる。
ヒロインを務めるのは、『万引き家族』(18)で世界に認められた若き実力派女優、松岡茉優。葛藤や迷いを抱えながらも、純粋に彼を愛そうとする健気な沙希を、儚くも愛しく演じている。
更に『下忍 赤い影』(2019)で主演を務めた寛 一 郎、「全裸監督」(2019)、「映像研には手を出すな!」(2020)など話題作への出演が続く伊藤沙莉、「あなたの番です」(2019)での刑事役で話題となった浅香航大、そして昨年紅白出場も果たした人気バンド「King Gnu」のボーカル井口理ら、多才な顔ぶれが集結している。

画像: ©2020「劇場」製作委員会

©2020「劇場」製作委員会

この度、待望の本予告映像が初解禁!

演劇の世界で夢を追う主人公の永田(山﨑賢人)と、彼の夢を信じ一途に支え続ける沙希(松岡茉優)の仲睦まじい様子が描かれる一方で、理想と現実とのはざまで悩み、<夢を叶えることが、君を幸せにすることだと思ってた。>という気持ちとは裏腹に、次第にすれ違っていく二人。
「一番会いたい人に会いに行く。こんな当たり前のことがなんでできなかったんだろうね。」という永田の想い、さらに「ごめんね、、、」と涙ながらにつぶやく沙希の表情、そして朝方の桜並木の中を、自転車で二人乗りしなが走っていく二人の姿からは、生涯忘れることができない恋の行く末が予感される映像となっている。また、映像には同じ劇団員である野原(寛 一 郎)や、永田と仲たがいしながらも彼を心配し見守る青山(伊藤沙莉)、永田と同い年ながら演劇界のホープとして謳われる演劇人・小峰(井口理)ら豪華キャスト陣も総出演しており、彼らが劇中でどのような化学反応を起こすのかにも注目だ!見たものの心に永遠に残る、恋愛映画「劇場」に注目です。

行定勲監督『劇場』本予告映像

画像: 芥川賞作家の又吉直樹の第二作目小説-山﨑賢人主演、松岡茉優共演、行定勲監督『劇場』本予告映像 youtu.be

芥川賞作家の又吉直樹の第二作目小説-山﨑賢人主演、松岡茉優共演、行定勲監督『劇場』本予告映像

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【STORY】
夢を叶えることが、君を幸せにすることだと思ってた—
演劇を通して世界に立ち向かう永田と、彼を支えたいと願う沙希。夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会った。
中学からの友人と立ち上げた劇団「おろか」で脚本家兼演出家を担う永田(山﨑)。しかし、前衛的な作風は上演ごとに酷評され、客足も伸びず、劇団員も永田を見放してしまう。解散状態の劇団という現実と、演劇に対する理想。そのはざまで悩む永田は、言いようのない孤独を感じていた。そんなある日、永田は街で、自分と同じスニーカーを履いている沙希(松岡)を見かけ声をかける。女優になる夢を抱き上京し、服飾の大学に通っている学生・沙希と永田の恋はこうして始まった。お金のない永田は沙希の部屋に転がり込み、ふたりは一緒に住み始める。沙希は自分の夢を重ねるように永田を応援し続け、永田もまた自分を理解し支えてくれる沙希を大切に思いつつも、理想と現実と間を埋めるようにますます演劇に没頭していき―。

山﨑賢人 松岡茉優

寛 一 郎 伊藤沙莉  上川周作 大友 律  / 井口 理(King Gnu)  三浦誠己  浅香航大

原作:「劇場」又吉直樹 著(新潮文庫)
監督:行定勲  
脚本:蓬莱竜太  
音楽:曽我部恵一  
配給:松竹 アニプレックス

公式twitter・Instagram:@gekijyo_movie
©2020「劇場」製作委員会

4月17日(金)全国ロードショー  

品川の原美術館において4月12日(日)まで、「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020―さまよえるニッポンの私」が開催中です。

名画や映画の登場人物あるいは歴史上の人物に自らが扮するセルフポートレイト作品で知られる森村泰昌は、巧みなメイクや衣装で、時代や人種、性別を超えて様々な人物に自らが成り代わり、制作を通して原作やその背景に独自の解釈を加えてきました。

本展では、自らが脚本を手がけ自演する映像作品「エゴオブスクラ」と、この映像を用いて会期中開催される作家自身によるレクチャーパフォーマンス(受付終了)を通じて、作家は日本近現代史、文化史に言及します。戦前の教えが否定され日本人に広がった「空虚」、そこは西洋の価値観で埋められていきました。1951年、大阪に生まれた森村は、その時代の日本で教育を受けた個人的経験から、やがて「真理や価値や思想というものは(中略)いくらでも自由に着替えることができるのだ。」(映像作品「エゴオブスクラ」より)という発想を導きます。

森村は耳慣れない言葉「エゴオブスクラ(Ego Obscura)」に「闇に包まれた曖昧な自我」という意味を込めました。愛情のみでは語りつくせない母国への複雑な感情をにじませながら、森村は「さまよえるニッポンの私」とは何かを模索します。

画像: 《"エゴ・オブスクラ"の部屋 2018-2020》2018-2020 ©Yasumasa Morimura photo©moichi

《"エゴ・オブスクラ"の部屋 2018-2020》2018-2020 ©Yasumasa Morimura
photo©moichi 

画像: 《鏡を持つ自画像》1994 ©Yasumasa Morimura photo©moichi

《鏡を持つ自画像》1994 ©Yasumasa Morimura
photo©moichi

画像: 《薔薇刑の彼方へ》2006 ©Yasumasa Morimura photo©moichi

《薔薇刑の彼方へ》2006 ©Yasumasa Morimura
photo©moichi

マネ「オランピア」から生まれた初期代表作「肖像(双子)」と新作「モデルヌ・オランピア」が競演

初期の代表作である「肖像 (双子、習作)」(1988年)で森村は、近代絵画史に転換をもたらしエドゥアール マネ「オランピア」(1865年)を題材に選びました。マネが描いた白人の娼婦と黒人の召使を、黄色人種でかつ男性である森村が演じます。裸で横たわりつつ、視線にさらされる側から強い眼差しを返し、さらに主従の関係にも言及した「肖像 (双子、習作)」から30年後、森村は「モデルヌ・オランピア」を発表しました。若い娼婦は蝶々夫人を想わせる芸者の姿に、黒人召使はピンカートン風の西洋男性の姿に変わりました。本展では、同じくマネ晩年の秀作を原作とする「フォリーベルジェールのバー」の最新作も登場します。この3点の登場人物が複雑にからまる展示は必見です。

画像: 左:《肖像(双子、習作)》1988 ©Yasumasa Morimura 右:《モデルヌ・オランピア 2018》2018 ©Yasumasa Morimura photo©moichi

左:《肖像(双子、習作)》1988 ©Yasumasa Morimura 右:《モデルヌ・オランピア 2018》2018 ©Yasumasa Morimura
photo©moichi

画像: 展示風景:《"オランピア"の部屋  1988-2018》1988-2018 ©Yasumasa Morimura photo©moichi

展示風景:《"オランピア"の部屋 1988-2018》1988-2018 ©Yasumasa Morimura
photo©moichi 

画像: 展示風景:奥:《思わぬ来客》2010-2018 ©Yasumasa Morimura 手前:《愛と憎しみのための球No.4》2020 ©Yasumasa Morimura photo©moichi

展示風景:奥:《思わぬ来客》2010-2018 ©Yasumasa Morimura 手前:《愛と憎しみのための球No.4》2020 ©Yasumasa Morimura
photo©moichi

[映像作品「エゴオブスクラ」の上映について]

本展には映像作品が含まれます。上映時間(約50分)は下記の通りです。
※鑑賞は総入替制。途中入場不可。あらかじめご了承下さい。
※定員各回50名(立ち見含む)。ご希望の方は、受付にて整理券をお受け取りください。
※各回上映時間5分前に2階ギャラリー5にお集まり下さい。
※レクチャーパフォーマンス開催日の15:50の回の上映場所は館内ザ・ホールとなります。

【上映開始時間(水曜日を除く)】

11:30
12:35
13:40
14:45
15:50

【水曜日】

11:30
12:35
13:40
14:45
15:50
16:55
18:00
19:05

画像: 展示風景:奥:《なにものかへのレクイエム(MISIMA 1970.11.25-2006.4.6)》2006 ©Yasumasa Morimura 手前左:《戦場のマリリンのための衣装 2006》2006 ©Yasumasa Morimura 手前右:《烈火の季節のための衣装 2006》2006 ©Yasumasa Morimura photo©moichi

展示風景:奥:《なにものかへのレクイエム(MISIMA 1970.11.25-2006.4.6)》2006 ©Yasumasa Morimura 手前左:《戦場のマリリンのための衣装 2006》2006 ©Yasumasa Morimura 手前右:《烈火の季節のための衣装 2006》2006 ©Yasumasa Morimura
photo©moichi

戦後日本の復興を印象付けた先の東京オリンピックから55年後を経た2020年、再び東京でオリンピックが開かれる年に、森村泰昌は「私」とは何かを我々にも問いかけます。

開催概要

会期:2020年1月25日[土]- 4月12日[日]
主催:原美術館
協賛:regist ART
協力:一色事務所、千島土地株式会社、ジャパン・ソサエティ
開館時間:11:00 am – 5:00 pm
     水曜のみ8:00 pmまで開館 ※入館は閉館時刻の30分前まで
休館日:月曜(2月24日は開館)、2月25日[火]
入館料:一般/1,100円、大高生/700円、小中生/500円
   (原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料、20名以上の団体は1人100円引)

[ギャラリーガイド]
日曜には、当館学芸員によるギャラリーガイドがあります。(2:30 pmより、30分程度)

※レクチャーパフォーマンス開催日(2月23日[日]、4月12日[日])を除く。

公式サイト:https://www.haramuseum.or.jp/jp/hara/

cinefil 読者チケットプレゼント

下記の必要事項、読者アンケートをご記入の上、「森村泰昌:エゴオブスクラ東京2020―さまよえるニッポンの私」プレゼント係宛てにメールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効のこの招待券は、非売品です。
転売業者などに入手されるのを防止するため、ご入場時他に当選者名簿との照会で、公的身分証明書でのご本人確認をお願いすることがあります。

☆応募先メールアドレス  info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2020年3月1日 24:00 日曜日

記載内容
1、氏名 
2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
  建物名、部屋番号のご明記がない場合、郵便が差し戻されることが多いため、
  当選無効となります。
4、ご連絡先メールアドレス、電話番号
5、記事を読んでみたい監督、俳優名、アーティスト名
6、読んでみたい執筆者
7、連載で、面白いと思われるもの、通読されているものの、筆者名か連載タイトルを、
  5つ以上ご記入下さい(複数回答可)
8、連載で、面白くないと思われるものの、筆者名か連載タイトルを、3つ以上ご記入下さい
 (複数回答可)
9、よくご利用になるWEBマガジン、WEBサイト、アプリを教えて下さい。
10、シネフィルへのご意見、ご感想、などのご要望も、お寄せ下さい。

抽選結果は、当選者への発送をもってかえさせて頂きます。

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