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Microsoftは2020年2月13日(米国時間)、業界初をうたう共有クラウドブロックストレージ「Azure Shared Disks」の限定プレビュー版を発表した。
Azure Shared Disksは、オンプレミスのSAN(Storage Area Network)で実行されている既存のブロックストレージワークロードをクラウドへ移行する際に役立つと、Microsoftは述べている。
こうしたブロックストレージワークロードには、極めて要求の厳しいエンタープライズアプリケーションも含まれる。例えばクラスタデータベースや並列ファイルシステム、永続コンテナ、機械学習(ML)アプリケーションなどだ。
Azure Shared Disksを利用すれば、ユーザーはレイテンシに敏感なワークロードを、高速フェイルオーバーや高可用性を実現するデプロイパターンについて妥協することなく、実行できるという。こうしたワークロードには、WindowsやLinuxベースのクラスタファイルシステムに対応したアプリケーションが含まれる。Linuxベースのクラスタファイルシステムでは「Global File System 2」(GFS2)などが利用できる。
Azure Shared Disksを使用することで、Windows Server(サポートが終了したWindows Server 2008を含む)で動作するクラスタ環境を柔軟に「Microsoft Azure」に移行できる。この他にもWindows Serverで動作するSQL Serverフェイルオーバークラスタインスタンス(FCI)やスケールアウトファイルサーバ(SoFS)、リモートデスクトップサーバ(RDS)、SAP ASCS/SCSをサポートする。
Azure Shared Disksの限定プレビュー版を使用するには、所定のWebフォームから申し込む必要がある。
Azure Shared Disksを採用すると、現在クラスタ環境で動作しているアプリケーションについて、一貫した使用体験を享受できる。
具体的には、SCSI Persistent Reservations(PR)を利用しているアプリケーションは、PRコマンドセットを使って、クラスタ内のノードをディスクに登録できる。
さらに、1つ以上のノードについて、サポートされている幅広いアクセスモードのいずれかを選択し、ディスクへの読み書きを実行できる。これらのアプリケーションは、耐久性が保証されたAzure Diskを利用して、高可用性構成でデプロイできる。
次の図は、一方のノードから他方のノードへのフェイルオーバーが可能な2ノードクラスタデータベースの例を示している。
次の図は、機械学習モデルのトレーニングなど、ディスクからデータを読み込み、並列ジョブ(MLモデルのトレーニングのような)を実行する複数のノードで構成される、一般的なワークロードを示している。
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