コロナ防衛「当然なのにできない」不都合な真実

予防をどれだけ徹底できるかが拡大抑制の肝

完全には防げなくても抑え込む効果はある(撮影:今井 康一)

2月15日、加藤勝信厚生労働大臣は新型肺炎について感染経路が判明していないケースが複数出ていることなどから状況が新しいフェーズに入ったとして、水際対策から発症者の早期発見と治療に重点を置く方針転換を発表しました。

今回の新型肺炎は潜伏期間が長いこと、症状を発症しない感染者がいること、検査能力が限られていることといった要因を背景に、すでに国内に一定数の感染者および感染者との濃厚接触者が存在していると考えるべきであり、そのため判明している感染者や発症者とその周辺の関係者を重点観察するだけでは感染拡大を抑えられないという判断です。

さてそうなると私たちはどのように感染拡大から身を守ればいいのでしょうか。今回の記事は医療の話ではありません。経済の専門知識をもとにどうすればいいのかについて述べさせていただきます。結論を先に言います。

基本的な対策「国民全体で実行」しかない

「なるべく不要の外出はしない」

「外出時にはマスクを着用する」

「帰宅時などこまめに薬用せっけんで手洗いをし除菌をする」

という基本的な3つの対策を「国民全体で実行する」ことです。

先に重要なことを指摘すると、メディアを通じて「マスクをしても意味がない」という専門家の意見が報道されていますが、社会学的にいうとこれは間違いです。ただ厄介なことにこの意見はお医者さんが主張する傾向があります。私も「なぜ日本人にマスクをする人が少ないのか」という記事を書いた直後、何人かのお医者さまから丁寧に「マスクではコロナウイルスの感染は防げません」というご指摘をいただきました。

その結果「マスクをしなくてもいい」という誤解が広がっているのですが、どこで誤解が生じたのかおわかりでしょうか?

マスクをしていてもウイルスはマスクの網の目よりも微細なので入りこむことができる。またウイルスはドアノブなど金属のうえで数日間生き続けているので指先経由で口に入ったりもする。マスクは防具としては能力が低いというのが医学的な事実です。

一方でマスクは感染者が他人にウイルスをうつさないという観点では一定の役に立つ。飛沫感染タイプのウイルスの感染者がマスクなしでくしゃみをまき散らすのと、マスクで止めるのでは効果に雲泥の差があります。

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  • ジョウシゲルe5c9e04a43f4
    オレは興味深い記事だと感じた。
    ついでに,否定的なコメントばっかりなのも興味深い。
    up102
    down23
    2020/2/18 07:36
  • cicero513b5170a733
    議論がずいぶん荒いので、突っ込むコメントも多い。まあ、それは、おいておく。
    マスクは自分ではなく他人のためのもの、利己的ではなく、全体最適のために行動しようよ、それが結局自分のためにもなるよね。結論はそういうことで、まあ、それは、妥当。最初からそういえばいいのにね。
    up78
    down20
    2020/2/18 07:49
  • holonobucef413fce2b9
    あのですね、調べれば石弘之「感染症の世界史」とか、山本太郎「感染症と文明」、ウィリアム・H・マクニール「疫病と世界史」、飯島渉「感染症の中国史 - 公衆衛生と東アジア」とか山ほど参考文献はあるんですけど、コメントする人は、ちゃんと調べてコメントしてますか?

    本を読まない人には申し訳ないですが、コロナウィルスばかり取りざたされて、流行してるインフルエンザを忘れてませんか?インフルエンザにかかれば、体が弱って、免疫抗体が弱まっているところに追い打ちする如く、別の感染症にかかりやすくなってしまう。免疫抗体が弱くなっている高齢者がコロナウィルスで圧倒的に死者が多いならば、体が弱っているとどうなるのか、考えればすぐわかる。

    確かに「社会学的」という言い方は誤解がある。でも集団生活すれば感染症が流行するのは歴史的に「真実」ではある。人が相当込み合っているところで、「マスク」をするというのは正しい。
    up81
    down32
    2020/2/18 07:44
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