単独ヒロイン全盛の中、複数ヒロインラブコメのトップランナーとしてアニメ化まで辿り着いた五等分の花嫁とぼくたちは勉強ができないがクライマックスを迎えようとしています。
最終回が間近に迫る中で当然主人公が心に決めた相手が明かされるわけですが、ラブコメ炎上の歴史をなぞるかのごとくこの2作もまた荒れに荒れています。
直近でいえばニセコイが記憶に新しいところですが、人気のあるラブコメの終盤というのは必ず荒れます。ネットのない時代は荒れる場所もなかったでしょうが、いちご100%もスクールランブルも神のみぞ知るセカイも政宗くんのリベンジも俺妹も荒れに荒れています。ハヤテのようにグダグダにならない限り、ラブコメの終盤は荒れるのです。
荒れる原因として愉快犯による煽りがあることは間違いありませんが、決してそれだけではありません。選ばれなかったヒロインを推していた読者が展開批判をすることも多いのです。
そのような方々は結論はいいけど展開が雑とか物語としてダメとか言って批判していますが、まあほとんど戯言です。本人の中では完全に正しい批判をしていることになっていますが、要は好きなヒロインが選ばれなくて腹が立つということを、客観的にこの展開はおかしいから俺は批判しているのだと装っているだけです。
かくいう私も政宗くんのリベンジでは師匠派ですが、終盤の展開は酷いと思いますし客観的にも正しいと思っています。批判者の主観では完全に正しいのですが、同じような展開でも推しヒロインが主人公と結ばれていれば批判はしないはずです。同じ作品の違うところを見て俺は正しいと思いあっているわけです。不毛ですね。
このように荒れてしまうのは「愉快犯による煽り」と「自分は正しいと信じる読者の展開批判」の2つが主なものです。
愉快犯による煽りはどうしようもありませんが、ではなぜ読者からこのような批判が起きて、ラブコメの終盤は荒れてしまうのでしょうか。
結論から言えば、他の多くのジャンルと違い、ラブコメは結果が重要だからです。過程は重要ではないのです。
他の多くのジャンルでは重要なのは過程です。結果は重要ではありません。
読者はルフィがワンピースを見つけることを知っています。コナンや金田一は犯人を捕まえますし、信と政は中華を統一します。結果はわかっていてもその過程を楽しむのです。
スポーツなどのジャンルでは一番になるとは限りませんが、目標に向けて努力する過程で何かしらの目標を達成します。結果が明確にわからなくとも、目標を達成する以上、過程に価値があることに変わりはありません。
またスポーツなどの勝ち負けはあくまでその時点のもので、将来的にどうなるかわからないという想像の余地があります。
もちろんこれらのジャンルにも例外はありますが、概ね結果自体は想像の範囲内に収まることが多く、その過程を楽しむためにあるのです。
なお単独ヒロインのラブコメも過程を楽しむものになります。そのヒロインと結ばれることはわかっているので、どう結ばれるのかを楽しむのです。
一方、複数ヒロインのラブコメは違います。このラブコメにおける過程とは女の子の魅力を見せるためのものであり、主人公とヒロインが結ばれる道筋を描くものです。
展開が雑という批判はほとんど戯言と言いましたが、これが展開が雑と言われる余地を生む理由の一つでもあります。ラブコメの特性上、ヒロインを明らかに決め打ちして描くような方法は許されません。どのヒロインと結ばれてもおかしくないような過程を書くわけですから、特定のヒロインのイベントだけに着目していた読者にとって、そのヒロイン以外と結ばれる結末は「雑」と写ってしまうわけです。
ラブコメ読者の多くは推しヒロイン以外のイベントは推しヒロインのそれと比べて軽いものとみなしてしまいます。恋は盲目なのです。だから同じような展開でも推しヒロインと結ばれれば「雑」と思わないし、推しヒロイン以外であれば「雑」と思ってしまうのです。
またラブコメ特有の課題として、将来を想像する余地がないということもあります。様々な事件を経て結ばれた恋人同士が将来別れたとなっては興ざめですから当然です。どんな読者もこれだけは許しません。ですから将来どうなるかわからないという想像の余地はないわけですね。
他にラブコメの炎上が激しくなる理由としては、ラブコメの批判が内向きになることにあります。
バトルやスポーツでは勝ち負けは敵と仲間の間に生まれるものですが、ラブコメではそれまで仲良くしていた少女同士の中で生まれるものです。つまり勝ち負けによる批判が外向きではなく内向きに起こるわけです。コミュニティ内で好きなものを批判するわけですから当然反発も酷くなります。
このようなラブコメが荒れる理由はラブコメがラブコメである以上避けて通れないものです。構造上の問題であって個々の作品の問題ではありません。あれほどちひろを選ぶ理由を積み上げてきた神のみですら荒れるのです。避けて通る方法はほぼありません。
多くのジャンルは結果(目標を達成するということ)がわかっていて、過程(目標を達成する手段、努力)を楽しむものです。
一方ラブコメは過程(ヒロインが魅力的であるということ)がわかっていて、結果(どのヒロインが結ばれるか)を楽しみにするものです。どちらも未知のものを楽しむわけですね。
ですがこの楽しむものが違うことも荒れやすい原因との一つです。読者が期待を裏切られるタイミングが違うのです。
多くのジャンルで未知なものは結果ではなく過程ですから、つまらない過程になればその度期待を裏切られたと感じます。読者によってつまらないと感じるタイミングは違いますから、不満が出るタイミングも読者によって違います。不満があっても分散されるのです。それにこの後また面白くなるかもしれないと思えば今後に期待を持つことも出来ますので、直ちに不満が爆発することもありません。
ラブコメで未知なものは結果ですから、結果が出た段階で一斉に期待を裏切られます。不満が出るタイミングがどの読者でも同じなのです。そのため不満が余計に重なりやすく、また結果が出てしまった以上、今後に期待を持つことすら出来ません。不満が爆発してしまうのです。
これもまたラブコメがラブコメである以上避けて通ることができない構造上の問題です。途中で付き合ってイチャイチャし始めてからも続くのはもはやジャンルが違います。格闘マンガから異世界ファンタジーになったタカヤと同じレベルですから読者はついてこれません。
このように何かと炎上しやすい構造にあるラブコメですが、しかしそれもまたラブコメの良さなのです。
昨今のネットで炎上するのは大抵が政治や不正や犯罪です。負の話題です。そんな中で作品の内容そのもので盛り上がることができるようなジャンルがどれほどあるでしょうか。
個々の作品で盛り上がるものは少なからずありますが、ラブコメほど盛り上がりやすいジャンルはありません。ファンの熱量がどんなジャンルより高いのです。
推しが結ばれたことに歓喜する読者、推しの美しい失恋に涙する読者、推しが選ばれなかったことに納得行かず不満を吐き出す読者。ラブコメのクライマックス時期のネットには、喜怒哀楽の感情が吐き出されるラブコメ特有の熱量があります。このライブ感を感じることもラブコメの醍醐味の一つのように思っています。
ラブコメで好きなヒロインが結ばれれば最高ですが、そうでなくとも素晴らしいものです。
鶫の泣きながら思いを吐露するシーンも、西野の懸垂告白も、八雲の悟った瞬間も、ちひろの頬を染めながら茶でも行かんと誘うところも、吉乃が覚悟しながらもキスをしたことも、桐乃が素直になってはいと答えるところも全てが素晴らしいのです。
単独ヒロインもののお互いが結ばれるまでも見守る優しい空間も良いものですが、やはり感情が大きく揺さぶられる複数ヒロインものが好きなのです。
比較的移行の遅かったラノベ界でも単独ヒロインものが増加しており単独ヒロイン全盛の流れは続いています。
しかしながらカッコウの許嫁のように次世代の芽も生まれています。漫画に比べると影の薄いラノベ界にも幼馴染が絶対に負けないラブコメなど複数ヒロインの人気作が現れてきています。
何かと炎上しやすい構造にある複数ヒロインラブコメですが、これほど感情の揺さぶられるジャンルは他にありません。
今後とも絶えることなく複数ヒロインのラブコメが読めることを切に願っています。
再投稿は甘え(義務感)
ダーリンは浮気ばっかりだっちゃ!
愉快犯の狂気度が上がりすぎて作品が嫌いになりそうなんですが 5chだと一日中自演でケンカし続けてるし あいつら本物の基地外なのか、それとも仕事なのだろうか
5chなどという廃墟を一日中見ているおまえが基地外なんだぞ
そらまあ基地外だよ 頭おかしいやつなんていくらでもいるじゃん ともあれそういうときは5chから離れたほうがいいよ。どうしても見たいならまとめサイト行くとか
ぼきゅわかった!5chで煽って工作してる基地外がアフィサイト管理人だ 記事をおもしろおかしく演出する為に
成瀬川なると結婚したい
複数女にちやほやされるのが気分がいいのであって 一人を選ぶとなるとほかの女のファンが切れるし その女のファンにしたって現実に引き戻されるというか予定調和的な展開しかなくな...
ドメスティックな彼女とかいいんじゃない
あれはネットの感想ではやけに叩かれてるけど面白いよね ぶっちゃけヒロインどっちも頭おかしいけどだから面白いんだしさ 主人公の男が見た目も中身も男前だから楽しめるよ 姉のほ...
寄宿学校のジュリエットは最初からはっきり正ヒロインが宣言されてたんだけど、やっぱりつまらなかったなあ どんなかわいい子が出てきてもしょせんは関係がないんだ、みたいな 青春...
アニメや実写や小説で別のヒロインエンドを作るのだ
お話の中ぐらい公正世界を求めたいです。 恋愛における公正とは、執念の順に望みのものをゲットするということです。 恋愛とはつまりは執念、執着です。 みっともない、正しくな...
パッと思いついた完結済みラブコメを列挙するから、その判断基準だとどうなのか解説してほしい。 ・俺の妹がこんなに可愛いわけがない ・やはり俺の青春ラブコメは間違っている。 ...
そういう質問はすごく嬉しいんだけど ごめん、それらはひとつもちゃんと読んでない。 人気ラブコメラノベはラブコメ漫画よりはるかにまったりだらだらするから もう何が決まり手な...
じゃあなんだったら読んでるんだよ!!
少なくともキモラノベは読まない
ごめん 要するにラノベは不勉強であんまり読んでないのよ 特に君があげたのはなんというかこう、 中だるみした作品が多いと思う
今日日ラブコメラノベを読まずしてラブコメを語るのは、ウルトラマンシリーズを一切見ずして特撮を語るのと同じくらいの片手落ちだと思った 横だけど
無視するには大きいけど必須かというとそうでもない微妙なラインだな。
ラブコメラノベは「メタラブコメ」化したという8年前の考察 http://newmoonteaparty.blog110.fc2.com/blog-entry-119.html
>>この華やかな商業的な成功に目を潰され、また作品の内容を一瞥して躓き、多くの良識ある読者は、『俺妹』や『はがない』みたいな小説になんてなんら読むべき価値がないと一蹴...
ファンには悪いけど、ラノベのラブコメの名作率は低すぎるんだよね 媒体の構造的に、当たると途中で引き伸ばしでだらだらし始めてエタり寸前まで行きかけたりする 作者も読者も感情...
言うても10巻ちょっとくらいでだいたい終わっとるで。
ラブコメラノベの嚆矢たる「僕の血を吸わないで」、だいぶコメディ寄りだったけど5巻で終わってるしね。
ラブコメってそもそも長々とできるもんじゃないしね。ネギまにファンタジー要素なかったらせいぜい15巻くらいで終わってる。
漫画にもそのまま当てはまるのではないかと思った!
うるかちゃんが勝って良かったな
まあそうなんだけど途中からかなり雑な扱いされてたのに突然我に返ったようなうるかエンドだねえあれ うるかエンドにするなら先生とだらだら遊んでる回でもっとうるかちゃんを掘り...
うるかファン的には真面目な話にしたらぶっち切りになるのが目に見えてるからあんな感じで処理するしかなかったんだろうなと思ってたのと、描写的にもうるかだろうと確信してたの...
じゃあくまささんとれおが付き合ってもいいのかよ
リアルでは崇高な人がたいがい負けますから。
ハードSFじゃないんだからリアルに寄せなくてええやろ
そうですね。ショッキングな漫画も多いので、心の美しい娘が選ばれるのは良いと思います。 現実はがめついキツイ嘘つきさんが気弱な善人を蹴落とすような恋愛市場だろうなぁ。
ただただ一番自分のことを支えてくれた、害を及ぼさずに利益を与えてくれた女を選ぶんです。 当たり前じゃね?としか思わん。 リアルでもそうだろ。 害なすやつと何故一緒に居な...
リアルにってお前にそんなリアルねーじゃん
つまんねーだろそんなの 仕入れ先の業者選んでんじゃねーんだぞ かいがいしい小野寺さん振ってコーラ投げ渡してきただけの暴力女選んだ楽さまはそこだけは器でけえや
西野つかさ派の自分はいちご100%を超えるラブコメに出会える気がしない
姉弟子ルートが確定しつつあるとわかっていながら戦線に割って入ろうとする天ちゃんが至高やで
姉弟子の場合、あいのほうが「粗雑なヤンデレ」すぎて自滅したから、相対的にヒロインとしての格を保ってるところがあるよな。 精神的に余裕のないヒロインばっかりな中で、ただひ...
天ちゃんって必要なの? ロリ弟子2号というポジション自体が不要だったのでは? とか思ってたからあの行動は凄かったな ああいう全く別のみちと気持ちを示せるなら存在意義あった...