皆様は、LGBTという言葉をご存知でしょうか。
この世に生を受けた瞬間から、男か女かが その見た目から瞬時に判断が出来ると同時に大半は自分が『男である。』、『女である』と自然と意識し 当たり前に大人へと成長していくのですが…
中には、身体のつくりと自身の意識が全く一致しない あるいは同性に対して行為を抱いてしまう等 さまざまな問題で混乱し 苦しんでいる方も多くいらっしゃいます。
なぜ、私の身体は女性(男性)なのだろう。
なぜ、周りの人達は私に対して“女性(男性)らしさ”を強要してくるのだろう。
女性だけど、女性に魅力を感じる。
男性だけど、男性に惹かれてしまう。
そこで今回は、『!性自認してから どう過ごしたらいいのか?性別という名の壁を越えるまで、理解の心と自身の気持ちに向き合うためには』というテーマでLGBTについて理解の心とマイノリティに苦しむ自身の気持ちにどう向き合えば良いのか。過去の相談内容を基にまとめてみようと思います。
LGBT(レインボーフラッグ)とは
レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー (LGBT) の尊厳と LGBTの社会運動を象徴する旗。
LGBT(エル・ジー・ビー・ティー)とは、女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、男性同性愛者(ゲイ、Gay)、両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の各単語の頭文字を組み合わせた表現である。
LGBTという用語は「性の多様性」と「性のアイデンティティ」からなる文化を強調するものであり、「性的少数者」という用語と同一視されることも多々あるが、LGBTの方がより限定的かつ肯定的な概念である[要出典]。当事者とされる者の一部は、LGBTという用語あるいは括りを用いることに対して、後述のような複数の問題があると、それぞれの立場から主張している。
約50万人の遺伝子を大規模解析した調査によると、性的指向が遺伝で決まる割合は8-25%程度であり、基本的には(胎児期を含めた)環境による影響が大きいとされた。
出展元:Wikipedia
※性的指向…人の恋愛・性愛がいずれの性別を対象とするかを表すものであり、具体
的には、恋愛・性愛の対象が異性に向かう異性愛、同性に向かう同性愛、男女両方に向かう両性愛など。
※性自認…性別に関する自己意識のこと。
※性的少数者…性的指向あるいは性自認に関するマイノリティのこと。
性的マイノリティは、専門家によると人口の3%~5%程度と推定されるとしており、昨今の民間調査には、7.6%(電通ダイバーシティ・ラボLGBT調査 2015)、8%(日本労働組合総連合会調査 2016)とするものもある。
自分の職場に性的少数者は「いない」と思いがちだが、見た目やしぐさでは判別できず、また、日本では家族や友人にも公表できない人が多い中、職場で公表することは非常にハードルが高いと言われており、当事者が周囲に「伝えていない」ケースもあると推測される。
性的指向や性自認に関し、セクハラになり得る言動例として、職員が認識すべき事項についての指針では、「性的指向や性自認をからかいやいじめの対象とすること」を挙げている。安易な気持ちから発せられるとしても「ホモ」、「オカマ」などと人格を認めない呼び方をすることや嫌悪感を表す言動は、「性的指向や性自認に関する偏見に基づく言動」に該当するものであり、セクハラとなる場合がある。
L:Lesbian
レズビアン(Lesbian)レズビアン(L)とは、女性同性愛者。
俗に、同性が恋愛対象になるという点を重視して、バイセクシュアルの女性を指す場合もある。
G:Gay
俗に、同性が恋愛対象になるという点を重視して、バイセクシュアルの男性を指す場合もある。
B:Bisexual
バイセクシュアル(Bisexual)バイセクシュアル(B)とは、両性愛者。
伝統的にバイセクシュアリティとは「男性・女性双方に性的魅力を感じる性的指向」として定義されている。
同性愛や異性愛の性的指向の中間であり、また、どちらへの指向も包含する性的指向のあり方である。
より広い概念である汎性愛(パンセクシュアリティ、英:Pansexuality)も含意することもある。汎性愛とは、相手のジェンダーが何であるかが殆ど、或いは全く関係しない性的指向である。
つまり男性、女性、またはトランスジェンダー(女装者、男装者)など、多様なジェンダー・アイデンティティ(性自認)の人に魅力を感じることをいう。
T:Transgender
トランスジェンダー(Transgender)トランスジェンダー(T)とは、ジェンダー・アイデンティティ(性自認)が、身体の性別とマッチしない人を指す。
西野明樹によれば、性自認が生まれた時の身体的性別と一致しない状態にある人を示す、広い概念である。
トランスジェンダーには出生時の身体の性別によってMtF(Male To Female)やTrans woman 、FtM(Female To Male)やTrans manという表現も用いられます。
トランスヴェスタイト(TV):社会的・身体的なトランスは望まないが、異性装をする人
トランスジェンダー(TG):外科的な治療は望まないが、ホルモン治療はする人
トランスセクシャル(TS):外科的な治療をして、社会的にも望んだ性で生きる人
FtM:女性から男性へ性別移行を望む人
MtF:男性から女性へ性別移行を望む人
Xジェンダー:男性や女性ではない性を望む人(中性、無性)
性自認する年齢と不安定な心
早い子では、物心がつく・自我が芽生える年齢(3歳頃)から自然と自身の性別に関して意識をし始め 幼稚園や保育園に通い始めてから周りとの関わりによって違和感を覚えはじめます。
そして、1番 心が不安定となる年齢が10歳~15歳(小学校高学年~中学校卒業)。
いわゆる思春期の頃が最も情緒が不安定となり、自分がおかしいのか。周りがおかしいのか。という気持ちが表れ 混乱し どうしたら良いのか分からなくなる時期です。
なぜ、10歳頃から気持ちが不安定となるのか。
性自認してから どう過ごしたらいいのか
自身が性自認した後、どう過ごしたら良いのか。不安になっている方への対処法をお伝えしようと思います。
自分自身の心を整理
まずは自身の性自認・アイデンティティを再度 確認、確立させてみましょう。
アイデンティティとは…
①自分(私)というものが存在していることへの認識
→ 昨日の自分と、明日の自分、そして20年後の自分、時間や環境が変わっても【自分】という存在が変わる事はないので、【自分】というアイデンティティが確立されている。
②自分らしさやその個性など
→自分がどういう性格でどんな人間かを理解していること。・自分自身を表現できるもの、
・自分が自分に対して持っている考え方そのものがアイデンティティということになります。
- 自身の性別意識と恋愛対象の見直し。
- これからストレスを感じない為にどう生活していくかを具体的にまとめる。(例:女性あるいは男性らしい振る舞いをしたい、服装を強要されたくない等)
- 成年年齢に達して以降の未来予想図を立ててみる。(例:将来的には性転換手術を受け 戸籍の性別変更をしたい等)
両親へのカミングアウト
自身の1番身近な存在である両親や兄弟へのカミングアウトに、凄く不安に思い 中々踏み込むことができない方が大半ではないでしょうか。
確かに、1番身近な存在であるからこそ “理解してくれないかもしれない。困らせたくない。迷惑 掛けたくない。”等 色々なことを考えてしまい カミングアウトへの恐怖心が高まるのも無理はありません。
しかし、LGBTへの理解や認識度は近年 上昇傾向にあります。
なので 上記でまとめた自身の性自認、アイデンティティが確立した旨を家族へカミングアウトした方が後々の自身が生活していく上でも凄く影響してくると考えられます。
成年年齢に達する18歳までは、どうしてもご両親の加護のもと 生活していかなけれいけないことから
まずは自身の1番身近な存在であり、この世で1番の味方である両親へ 自分の思いの丈を全てぶつけてみて下さいませ。
学校での生活
小学校までは、ほとんどの場合が私服での登校なので 服装面でのストレスをあまり感じず穏やかに過ごすことが出来ると思いますが
中学校になると制服での登校となってしまうと同時に性に対しての周りの意識も より一層 強くなってきます。
トイレは勿論、着替えなどで更衣室を使用する場合もとても複雑な気持ちになると思います。
制服で過ごすことに抵抗がある場合は、極力 体操着又はジャージ 部活動着などで過ごすことをおすすめします。
校則が厳しかったり、服装面での注意を受けた場合は ご両親に協力してもらい 担任もしくは生活指導教諭に個別面談をしてもらい理解を促しましょう。
高校生になったら、私服で登校できる学校や制服選択制を設けている学校などがありますので 気持ち的にも余裕が出てくるのではと感じます。
友達との過ごし方
友人関係に関しましては、積極的にカミングアウトする必要はないと思います。
今現在、あなたの周りにいる友人は 性別など考えず あなたという人間に興味と共感を持ち 一緒に遊びたい。一緒に過ごしたい。と そう思って傍にいてくれているのだと思います。
なので、友人間での過ごし方としては今まで通り ありのままの自分で楽しみながら青春時代を謳歌して欲しいと思います。
注意点としましては、同性に恋愛感情を抱いてしまった場合です。
年頃ですし、恋愛に興味を抱くのも健全ではありますが 相手に告白する際は慎重にならなければなりません。
なぜかと言いますと、あなたはLGBTへの理解と関心が充分な一方で 相手の方は全くの無知・無関心である可能性が高いということを念頭に置いて行動・発言をする必要があります。
好意を持っていることを告げる前に自身の性自認への理解とLGBTへの知識を ある程度 伝えた上で 少し時間を空けてから告白しましょう。
自身と共通のアイデンティティを確立した人との交流
これから大人になっていき、自分がどう生きていくのか不安を感じたり 自信がなくなってくる方も多いと思います。
自身のアイデンティティを保つ秘訣としては、自身と共通のアイデンティティを確立した方々と積極的に交流すべきだと思います。
これからの生活や ありのままの自分として生きていくための術など実体験を通して様々な知識と知恵を授けて下さいますし、共感してくれる方々と交流することで確実に自身の視野が広がると思います。
各地域で活動されていますLGBT団体等へコンタクトを取り、定期的に行われているイベント等に足を運んでみて下さいませ。
きっと個別相談にも応じて頂けると思います。
☆★参考までに
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おわりに
昨年、熊本市で初の同性パートナーシップ宣誓証明書が授与されたとのことです。
性別という名の壁を越えて 見事 結ばれた方々へ 深くお祝いを申し上げると共に世の中がもっともっと暮らしやすい世界となりますように 強く願います。
ありのままの あなたでいられますように…
LGBTに関して理解する気持ちが高まりますように…
この記事が ほんの少しでも、悩んでいる方々のお力となれますように…。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました。