そして、今回のあとがきは拡大版♪
オリキャラ、お嬢ニヒトこと”ヨブ・トリューニヒト・セカンド”のキャラ設定を掲載します(^^
ヨブ・トリューニヒト
同盟の政治家。国防委員会所属の議員。
選挙区はハイネセン・ポリス。ルドルフの専制君主主義に絶縁状叩きつけ、アレイスター・ハイネセンと共に新天地を目指し”
トリューニヒト家は政治家/役人を多く輩出した家系であり、そのバックボーンは”軍需産業複合体”と言われている。
本人もトリューニヒト家政治家のステレオ・タイプ、超タカ派議員として知られていた。
金髪の目立つムービースターのような容姿と優れた弁舌、高いディベート能力と相まって人気のある政治家だった(大衆迎合やイメージ戦略も得手だった)。
また、特に国防委員会では軍需産業複合体の利益代表としての立ち位置が目立ったが、決して国益と相反するものではなく「トリューニヒトがいなければ、同盟艦隊は今より最低1割は弱かった」という評価も軍部には根強くある。
華やかではあるがしぶとい政治スタイルから、”ショウマン・ヨブ”や”ポイズン・ヨブ”などと揶揄する政治家も多かった。実力者ゆえに政敵は多かったと思われる。
実際、事故死したときは政敵による暗殺が疑われたが、今のところ他殺の証拠は
宇宙歴786年没。享年50歳
☆☆☆
「そしてお父様が存命だった頃のワタシは、公私共に”
少し懐かしそうに……どこか切なそうに呟く”アシュリー”嬢だったが、
「大学は飛び級で14歳で卒業してたし、税理士の資格も持ってたからお父様の経理スタッフとして働いてたのよ」
あえて明るい口調で、
「お父様が鬼籍に入って、ワタシもお父様と同じ政治家を目指すことにしたのよ。幸い、政治家に必要な”
”三バン”とは、選挙を勝ち抜くために必要な地盤(当選が見込める選挙区)/看板(知名度)/カバン(選挙資金)のことだ。
カバンと言ったらカバンちゃんとは言ってはいけない。
「それで政治家を目指すと決めたとき、三バンを引き継いでる以上はどうせ二世議員の色眼鏡で見られることは確定だったからね……んで、」
満面の笑み……というよりドヤ顔で、
「どうせならって自分から”ヨブ・トリューニヒトの
自由惑星同盟では、自治政府により対応はまちまちだが基本的に改名は比較的に簡単にできるようだ。
例えば、原作でもスーン・スールズカリッター氏がスーン・スールに改名している。
「”ヨブ・トリューニヒト・
「当然の疑問ね」
アシュリーは不敵に笑い、
「ジュニアなら、ただの”ヨブ・トリューニヒトの子供”って意味よ。ワタシは血の繋がりじゃなくて、己の意思でお父様の遺志を継ぐって決めたの。”セカンド”はその覚悟の証だと思ってくれれば嬉しいわ」
(鮮やかな娘だな……)
それがヨブ・トリューニヒト・セカンドと自らの名を変えた娘に対するヤンの偽らざる感想だった。
その鮮烈な印象は、眩しささえも伴って彼には見えた。
(似てる部分もあるかと思えば、ヤレヤレ……私とは正反対の生き物じゃないか)
見事にフラグを立ててしまったヤンである。
あるいはブーメラン投擲かもしれない。
この男、どうやらエル・ファシルで自分が何をやったのか?とか、レポートの名を借りた怪文書を製作したとかコロッと忘れているのかもしれない。
別の言い方をすれば、「未来が見えないというのは人間にとって幸せなのかもしれない」となるか?
だが、ヤンは一つ気にかかる単語があった。
「故トリューニヒト氏の遺志?」
少女が名を変えるほどの原因……するとアシュリーは笑いの質を変えて人差し指を唇に当て、
「女の秘密をぺらぺら喋れるほど、アナタとワタシの関係は深くないでしょ?」
「ごもっとも」
しかしアシュリーは心の中だけで、
(まだ関わらせるわけにはいかないわね……今の地位程度じゃ、いつどこで誰に消されるかわかったもんじゃないし)
と呟いた……
☆☆☆
「まあ、昔馴染みだったり親しかったりの人は今だ”アシュリー”と呼んでるけどね。まっ、ニックネームみたいなものよ。それに……」
いや、それ以上の意味があるのかもしれない。
「それなりに愛着もあった名前だしね」
そして僅かな切なさを消し去るようにブルートパーズの瞳に悪戯っぽ光を宿し、
「ヨブって呼ぶ……あら、韻を踏んでる? ともかくそう呼ぶのが嫌なら、ヤンもアシュリーって呼んでいいわよ? アナタ、好みだもの。あっ、もちろんアンネローゼもね? 貴女とは仲良くしたいし」
「光栄だね。それに助かる。どうにも理由はわからないけど……君をヨブ・トリューニヒト、あるいはトリューニヒトと呼ぶには酷く抵抗がある」
「? お父様に何か思うところでもあるの?」
「いや……初めて聞いた名のはずなんだけど……それとも、どこかで聞いたことあるのかな?」
自分でもその感覚に首をかしげるヤン・ウェンリーである。
とある
「お父様は有名だったから無理も無いわ」
「うふふ。私もアシュリーの方がいいですわ。だって可愛いもの♪」
もう順応してるアンネローゼ様がそこにいた。
ヤンもだが、順応力が高すぎるカップルである。
「ありがと、アンネローゼ。身長とか体格を抜きにして、褒め言葉と受け取ってあげるわ」
と微妙にコンプレックスを暴露するアシュリー嬢であった。
「ところでアシュリー……でいいかな?」
「もっちろんよ♪」
(あざとい笑顔だなー)
と思いはしたが、口に出すほどヤンも野暮ではない。
それに”あざとい”は決して悪い意味だけではなく、むしろ彼女の仕事柄やキャラを考えれば立派な武器だ。
「
「ん・ふ・ふ~♪ まっ、ヤンにはわかり辛いかもね。軍人でも、今の階級じゃあんまり必要ない発想……というか、むしろ邪魔になりかねないものだしね~。ワタシがアナタの愛人となって獲られるもの、それは……」
そして再びアシュリーはズビシッ!とヤンを指差し、
「ずばり! ”ネームバリュー”よ!!」
…
……
………
「は?」
「くふふ♪ な~んにも自分の”
チッチッチとアシュリーはメトロノームのように人差し指を振り、
「ヤン・ウェンリー、アナタはもう少し自覚的であるべきよ。でしょ? 『エル・ファシルの英雄』さん☆」
お嬢はお嬢なりに色々あるみたいだし、色々考えてるみたいですよ?(挨拶
では、さっそく設定を……
☆☆☆
ヨブ・トリューニヒト・セカンド(旧名:アシュリー・トリューニヒト)
身長136cm/体重29.8kg、3サイズは上から”つるーん・ぺたーん・すとーん”のパーフェクト幼児体形。
異名:アシュリー(旧名。昔馴染みと親しい人)、お嬢ニヒト(主に作者的に……)、ヨブたん(変則)
イメージビジュアル(というか元ネタ):”妹さえいればいい”の『大野アシュリー』。金髪碧眼の合法ロリで税理士の国家資格持ちという設定もそこから。
性格イメージ:大野アシュリーのSっ気成分を弱め、代わりに”エロマンガ先生”の山田エルフ大先生と政治家成分を混入した感じ。
基本的にトリューニヒトの血と気質に忠実で、”強引なマキャベリスト”的政治家。
父親の故トリューニヒト氏の三バンを見事に継承してるため、新人議員にしては異様に権力がある。
またトリューニヒト家は代々、国防産業/軍需産業複合体の利益代表となる政治家や役人を輩出してきた家系であり、無論彼女も強いつながりがある。
元々は大学を14歳で飛び級卒業し、父親の元で経理スタッフとして働いていた。
帳簿管理/財産管理は彼女の独壇場で、三バンを速やかに引き継げたのもその部分が大きい。
”
なので、「人より短い人生、限られた時間を目一杯使い切る」ことを目標としているフシがある。
父親の遺志を継ぐのもその一環。
また、父親を事故死だとはまったく思っていなく、”同盟の暗部”とも関わりがある可能性が……
先代の故ヨブ・トリューニヒト氏の一人娘で現トリューニヒト家当主。
現状、執事(家令)のウォルター・アイランズと共に行動してることが多い。
☆☆☆
いや~、実は見事に元ネタを言い当てた方がいました(^^
cipher.garm1さん、お見事!!
実は彼女の設定はかなり古くて、初期には”TSトリューニヒト=ヨブたん(仮称:合法ロリ)”ってあったりします。
実はTSタグ、最初はアシュリー・トリューニヒトのために用意したものでした(^^