学力
1)学業成績
日本と同様、アメリカの大学学部課程に入学するには、すでに高校を卒業している(あるいは卒業見込みである)こと、大学院課程に入学するには、大学を卒業し(あるいは卒業見込みで)学士号を取得している(あるいは取得見込みである) ことが基本的な条件となっています。さらに、アメリカの大学は、学業成績を審査するために、成績証明書(transcript)の提出を義務付けており、大学学部課程に出願する際は高校以降、大学院に出願する際は大学以降の全ての教育機関で発行された成績証明書を提出しなければなりません。
学生が一定水準以上の学業成績を修めていることは、アメリカの大学に入学するための重要な要素のひとつで、合否の判定にも影響します。一般的に、成績証明書の学業成績を平均点で換算した GPA(Grade Point Average)が用いられ、 大学学部課程ではその平均点がGPA2.0 以上(アメリカの5段階評価で平均C以上)、大学院課程ではGPA3.0 以上(アメリカの5段階評価で平均B以上)であることが要求されます。
アメリカの成績評価法は、主に5 段階評価(A、B、C、D、F)で行われています。 以下のアメリカの5 段階評価と日本の4 段階評価のGPA換算表に基づいて、自分のGPAを算出してみてください。
日本の高校や大学の成績評価方法は多様で、必ずしも下記4段階/5段階評価法に当てはまるとは限りませんが、できる限り換算表に対応させて GPAを算出してください。もし、出身校の成績評価法が下記の5段階や4段階と極端に異なる場合は、 評価方法や評価基準などの説明を成績証明書に書き加えるよう出身校に依頼してください。ただし、成績の判定は、各大学が独自の換算方法により行うため、最終的な GPA計算は志望校に一任することになります。
なお、アメリカの大学・大学院は、学業成績(GPA)だけでなく、各大学が要求する出願書類全てをもとに、出願者を全人的に審査して合否の判断を行います。したがって、成績が芳しくない場合でも、出願者の業績/実績を称える外部評価(推薦状、表彰、論文など)などがあれば、それを考慮してくれる場合もあります。
アメリカの5段階評価
A (excellent) B (good) C (average) D (passing) F (failing) |
90 - 100 80 - 89 70 - 79 60 - 69 0 - 59 |
4ポイント |
日本の4段階評価への換算表
優 またはA |
80 - 100 70 - 79 60 - 69 0 - 59 |
4ポイント |
成績の平均点(Grade Point Average/GPA)は次のように算出します。
GPA = (A科目の成績x単位数)+(B科目...)+... / 総単位数(全科目の単位の合計)
【例】 (4ポイント制へ換算)
英 語 A or 優 → 4(ポイント) x 4 (単位) = 16
社会学 A or
優 → 4 x 4 = 16
化 学 B or 良 → 3 x 2 = 6
歴 史 C or
可 → 2 x 4 = 8
数 学 D or 不可 → 0 x 4 =
0
GPA = (16 + 16 + 6 + 8 + 0 ) / 18 = 2.55
詳しくは「STEP 4 留学に必要な条件」の「1.学力」をご覧ください。