ポスターやCMで国民年金のPR役をつとめながら、本人は未加入だった女優の江角マキコさん(37)が26日、東京都内で会見し、事実関係を認めて謝罪したうえで「税金や健康保険、年金保険料の支払いはすべて税理士に任せており、自分では年金に加入していると思い込んでいた」と釈明した。
説明によると、税理士は実際には国民年金の保険料を納付していないのに、確定申告書の社会保険料控除項目に保険料を計上し、江角さんに渡していた。必要な税金を払っていなかったことになるため、過去3年にさかのぼって修正申告するとしている。
加入手続きを怠った点は「20歳の時に肩をこわして実業団のバレーボールチームを辞めて退職した。当時は国民年金に対する認識が不足していた」と釈明した。江角さんを起用した宣伝広告費には年金保険料から総額約6億2000万円が投入されている。契約料の返還については「私自身はお返ししたい気持ちでいっぱいで事務所と相談している」と述べた。
(03/26)
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