東京マラソンには一般も含め3万8千人がエントリーする(2019年3月、東京・西新宿)
3月1日開催の東京マラソンを主催する東京マラソン財団は17日、一般ランナーの参加を取りやめ、招待選手など約200人の「エリートランナー」のみで開催すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、開催規模を大幅に縮小する。
東京マラソンでは約3万8000人が参加する予定だった。大会では大勢のランナーや沿道の観客らで密集する場所が多く、感染リスクが高くなることを考慮。東京五輪の代表選考を兼ねることから、大会規模を最小限に抑えて開催する。
大会規約は地震の発生や、大雨などによるコースの通行不能といった場合、参加料の返金を認めているが、今回はこうした事例に該当しないとして、返金しない。今回、エントリーした一般ランナーは来年、出走することができるが、その場合は別途、来年分の参加料を支払う必要がある。
当初、中国在住のランナーに参加自粛を呼びかけていたが、国内での感染が広がったことで、一般参加者の出場も取りやめることとした。
また、東京都などは大会を支えるボランティアへの感染防止対策も今後検討を進める。