FC東京のMF高萩洋次郎(33)が16日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ第2戦(18日・味スタ)・対パース(オーストラリア)での必勝、“恩返し”を誓った。
敵将トニー・ポポビッチ監督(46)=元広島=は、高萩がウェスタンシドニー(同)に在籍した時(2015年1月から半年間)の指揮官。当時を振り返り「自分を受け入れてくれた監督なので感謝の気持ちは大きい。僕が話す英語は拙かったけど、本当に優しく接してくれた。アジアでチャンピオンになった監督なので、勝負師の一面もあった」と懐かしそうに語った。
高萩が加入する前の14年にはオーストラリアのチームとしては初めて、また唯一となるACL王者へとチームを導いた名将で、当時から組織的なサッカーが身上だった。18年からパースを率い、18~19シーズンのレギュラーシーズンでは1位にも輝いている。
ただ、約5年ぶりとなる再会の場は真剣勝負。感傷に浸ってばかりもいられない。高萩は「サッカー界は狭い。すごく縁を感じるし、あのときよりも成長した姿を見せたい」と力を込めた。