巨人の新外国人エンジェル・サンチェス投手(30)が16日、打撃投手として登板し実力の片りんをみせた。直球を中心にカーブ、フォークを交えて30球を投げ、安打性は2本。首脳陣の評価もうなぎのぼりだ。
昨年韓国で17勝を上げ、大リーグに移籍した山口の穴を埋めることが期待されているサンチェス。この日は若林、石川を相手に力強いボールを投げ込んだ。「感触はよかったですね。きょうは制球を気にしました」。打者に球種を伝えてからの投球だったが、高めの直球で空振りを奪うなど順調な仕上がりをみせた。
見守った宮本チーフ投手コーチは「すべての球種で腕の振りが一緒。思い通りに投げられていた。高低も使えるし日本の野球に合っている」と太鼓判。原監督も「階段を上っていると思います。順調に来ているんだろうというところです」とうなずいていた。サンチェスは24日の広島とのオープン戦(那覇)で実戦デビューする予定となっている。