政府チャーター機で帰国した邦人との対応の違いについて説明します。
<隔離期間の違いについて>
政府チャーター機で帰国した邦人は下記条件を満たせば10日間の隔離期間となります。
1.帰国日にPCR検査を行い陰性であること。
2.10日目に臨床症状なし。PCR再検査の結果、陰性であること。
それに対して
クルーズ船乗員乗客は、14日の隔離期間が設けられる理由は下記の通り。
- 乗員乗客全員がPCR検査を受けられていない(273名分の検体を採取)
- そのうちの31検体から10名が陽性。
- 残りの検体については、複数箇所で解析中。
- 無症状病原体保有者の存在。
臨床症状がある方または濃厚接触者しかPCR検査を受けられていない事が、隔離期間14日間になる最大の理由です。
2月4日まで自由に船内施設の出入りができた事から、隔離期間の起算日は本日2月5日となります。
よって2月19日まで隔離されることになると考えます。
<クルーズ船の今後の課題、リスク>
1.持病がある乗客のケア。年齢層が高いことが一部報道でされております。基礎疾患患者が多い事が推測されます。
2.ウィルスの船内増殖。船の構造上、窓を開けられない個室があります。換気ができない事でウィルスの寿命が若干長くなります。
3.乗員乗客の生活物資調達。
- 持病がある方の薬。
- 下着、タオル、アルコール消毒液、爪切り、挙げればキリがありません。
4.受け入れる側(政府関係者、医療従事者)の過労。詳しくは下記にて記述します。
政府チャーター機で帰国した邦人がいる隔離施設は住所がありますが、クルーズ船にはありません。この事から、個人調達は非常に難しいと考えます。
よって
政府側は出来るだけ多くの要望を受け入れる事で乗員乗客のストレスを軽減できると思います。
また乗員乗客は自分のことを「推定感染者」であることを認識して隔離期間の生活を過ごすこと。ほとんどの乗員乗客はそのような認識になっていないと思います。
政府チャーター機帰国者とは今回は人数規模が違うため、隔離者側からの要望も比例すると考えます。これにより政府関係者への負荷も何倍にもなると考えます。
過去記事にて政府関係者に起きた悲劇を記載しております。こちらから。
この悲劇が生まれぬよう、政府側は増員体制を敷いた上で対応すべきと考えます。
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