政府チャーター機、第一便の搭乗条件について記載します。
当初700人弱が脱出希望を表明しており、一便あたり200人しか搭乗できないことは事前に大使館より知らされておりました。それを聞き、以下理由で自分の脱出は終盤だと即座に悟りました。
1.家族連れが優先。小さなお子様連れが多数いた為。
2.持病持ちの方が優先。基礎疾患患者が重症化する報道がされていた為。
3.自分は上記に該当しない。
上記はただの思い込みに終わり、実際は私が第一便の搭乗者に選ばれました。
以下大使館発表選定基準。
発生源とされる海鮮市場に近接するエリアに居住している人物より搭乗開始。
私の居住地は海鮮市場から5km圏内に位置しておりました。
指定集合時間の2時間前に大使館より「すぐに退避出来るように」と電話があり、相当焦ったのを覚えております。
2時間の準備時間がありましたが体感時間的はドーラの「40秒で支度しな」に近かったです。
後になり感染病に詳しい知人から「感染病は発生源から一番近い人からの退避が鉄則」と伺いました。年齢、持病に関わらず、距離的に感染するリスクが高い人から選定された結果、私が選ばれた様です。
とはいえ、まだ同胞達が武漢市内、周辺市内に取り残されております。
発生源から距離があったとしても精神は極限状態になっていることは容易に想像できます。新型に感染せずとも事態が長引くことで体調不良に陥り発熱した場合、搭乗できなくなります。負のスパイラルに呑まれる前に即時救出を政府に引き続き求めて参ります。