『空飛ぶクルマ』2025大阪・関西万博での導入目指して…飛行ルートなど実証実験
02/11 20:22
夢洲ー関空間を8分で結ぶ想定
国や大阪府などは、2025年の大阪・関西万博までに「空飛ぶクルマ」の導入を目指しています。「空飛ぶクルマ」の機体はいま世界中で開発中ですが、関西ではいち早く飛行ルートなどの実証実験が進んでいます。
大阪府や大阪市も導入を目指している「空飛ぶクルマ」。先月、トヨタ自動車はアメリカの開発企業に400億円以上の出資を決めるなど、いま世界中で開発競争が繰り広げられています。経済産業省は実際に、万博に間に合うように「空飛ぶクルマ」の運用開始を目指しているのです。
万博の開催予定地・夢洲に、離着陸場の建設が計画されるほど重要視される「空の移動」。どのようなメリットがあるのか、ヘリコプターを使って夢洲からの飛行ルートや所要時間などを確認する実証実験が行われました。
大阪市内から関西空港まで車や鉄道で移動すると約1時間かかってしまうところ、直線的な空の移動ならわずか8分!
さらに、関西空港から世界遺産に登録された百舌鳥・古市古墳群を眺める空中散歩にも…
【大阪観光局・溝畑宏局長】
「やっぱり上から見るとすごいですね」
大阪を盛り上げる観光での利用にも注目されています。
【2025年日本国際博覧会協会・森清副事務総長】
「7~8分で関西空港まで行けるというのは、非常なる衝撃でしたね」
【経済産業省商務・サービスグループ博覧会推進室・武田家明室長】
「(万博には)海外の要人を迎えるということもございますので、こういった空路のアクセスというのはかなり将来性を感じました」
いまは1時間で1人あたり約10万円かかってしまう費用も、需要に応じてフライトを増やすなどして、ゆくゆくは他の交通機関と同じくらいに運賃を抑えることを目指しているといいます。
(※中型機 1時間1人あたりの概算費用)
5年後の万博をきっかけに、人々にとって「空の移動」はより自由で身近なものになる可能性を秘めています。