「第54回共同通信杯」(G3・16日・東京・芝1800メートル)は4番手を進んだ単勝3番人気のダーリントンホールが直線で、逃げたビターエンダーと叩き合いになり、ゴール前わずかに競り勝った。クリストフ・ルメール騎手(40)、木村哲也調教師(47)は共に同レース初勝利。木村師は9日の東京新聞杯から2週連続のJRA重賞勝利となった。
勝負駆けの一戦を制した木村師は、9日の東京新聞杯(プリモシーン)から2週連続の重賞勝利。興奮を抑えながら「しびれました。本当に良かった」と、満面に笑みを浮かべた。「帰ってきた状態が、去年の秋と違っていたんで。しっかり(追い切りを)できたのが大きかった」と、体調の良さを第一の勝因に挙げた。
師はダーリントンホールの器の大きさを感じている。「新馬のころの方がもっと良かった。今日(16日)は目いっぱいやってきたので。これで駄目ならと思ってやってきた。うちの絶対エースはステルヴィオだし、ダーリントンも勝たせていきたい」と今後へ期待を込める。
G3制覇で賞金加算に成功して「これで余裕を持っていけるし、オーナーの意見を受けながら、最終的には2400メートルを使いたい」と、「日本ダービー」(G1・5月31日・東京・芝2400メートル)に大目標を定めている。この勝利で春のクラシックに余裕を持って臨める。期待馬が美浦から1頭現れた。