総合物流の鈴与は20日、グループの清水食品(静岡市、阿部斉社長)が展開するSSKブランドでの食品事業を再編すると発表した。鈴与が9月に全額出資で設立した子会社2社が、清水食品の販売事業と製造事業をそれぞれ譲り受ける。「販売と製造を分けることで、経営判断を迅速化するとともに、グループでの新たなビジネスモデルを構築するのが目的」(清水食品)という。
販売事業はSSKセールス(静岡市、大久保一夫社長)に11月1日、製造事業はSSKプロダクツ(同、木内貞寛社長)に来年1月1日にそれぞれ譲渡する。OEM(相手先ブランドによる生産)製品に関してはSSKセールスが受託し、SSKプロダクツが製造する。清水食品は工場、設備などの資産管理会社として存続する。
清水食品は1929年設立で、2010年9月期の売上高は約100億円。11年9月期は東日本大震災による東北地方の製造拠点の被災の影響などで前の期比10~15%の売り上げ減を見込む。