昨年4月、80歳で亡くなった陸上界の指導者、小出義雄さんの名を留める「小出義雄記念陸上競技場」の除幕式が15日、千葉県佐倉市の市営旧岩名運動公園陸上競技場で行われた。
式には妻の啓子さんら遺族に有森裕子さんをはじめとしたかつての教え子、死去するまで指導したユニバーサルエンターテインメント勢のほか、多くのファンも参列、生まれ変わった競技場の出発を祝った。高橋尚子さん、鈴木博美さん、千葉真子さんら世界のメダリストも祝福のメッセージを届けた。
あいさつに立った啓子さんは「ありがたいことです。本当に主人の名前をつけていただいていいのでしょうか」と感極まって目を潤ませた。
道を1本隔てて「長嶋茂雄記念野球場」があり、佐倉市は偉大な2人の名を冠したスタジアムを有することになった。西田三十五市長は「小出さんは佐倉の誇り。これからもふるさとを、スポーツ界を見守っていただきたい」と感慨深そうに話した。