挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
ブックマーク登録する場合はログインしてください。
一億年ボタンを連打した俺は、気付いたら最強になっていた~落第剣士の学院無双~ 作者:月島 秀一
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました
379/380

桜の国チェリンと七聖剣【百五十】


「ッ!?」


 俺は反射的に地面を蹴り、大きく後ろへ跳び下がった。


「ひどいなぁ、そんな逃げないでください……よぉッ!」


 凶悪な笑みを浮かべたディールは、たった一足で間合いを詰めてくる。


(は、速い……!?)


 真装を展開した奴は、これまでとは比べ物にならないほどの加速を見せた。


「――そぉらッ!」


 ディールが勢いよく右手を振るえば、奴の体を纏う大量の猛毒が飛び散った。それは瞬く間に十本の剣へ形を変え、凄まじい勢いで牙を剥く。


「こ、の……八の太刀――八咫烏ッ!」


 俺は両目を見開き、眼前に迫る毒剣を撃ち落としていく。


(……五・六・七・八!)


 八本の剣をコンマ数秒で斬り払い、空中で体を捻じってさらにもう一本を強引に回避した。


 だが、


「ぐ……ッ!?」


 残された最後の一本が、俺の脇腹を深く抉った。


 俺は鮮血を垂らしながら、一歩二歩三歩と後ろへ跳び、ひとまずディールとの距離を取った。


「あららのらぁ、食らっち(・・・・)まいや(・・・)したねぇ(・・・・)……! 毒の斬撃を(・・・・・)……!」


 奴はパンパンと手を打ち鳴らし、さも楽しげに微笑む。


  • ブックマークに追加
ブックマーク登録する場合はログインしてください。
一億年ボタンの第2巻が富士見ファンタジア文庫より、12月20日に発売!
【こちら】←をクリックすれば、一億年ボタンの『ロングPV』が見られます!
下のカバーイラストをクリックすれば、一億年ボタンの特設ページが見られます!
EQo8RTdVUAANtwZ?format=jpg
小説家になろう 勝手にランキング

感想を書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。