ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが、アストロズのオーナーに強烈な皮肉を浴びせた。14日の米スポーツ専門局ESPN(電子版)が報じた。ヤンキースは2017、19年のリーグ優勝決定シリーズでアストロズに敗れた。
「(サイン盗みは)間違いなく影響があった。疑問の余地はない。アストロズは対戦相手に対して明確なアドバンテージがあった。それは事実だ。それに異を唱えられる者などいない。唱えようと頑張ってもね」
さらに「サイン盗みが直接、試合結果に影響したと信じているか」との質問にも、同GMは「イエスだ。そうでなきゃ、そんなことはやらないよ」と明言した。
アストロズのクレイン・オーナーは13日、“謝罪”会見で「これ(サイン盗み)が試合に影響したとは思わない。うちはいいチームだった。(17年の)ワールドシリーズで優勝したし、そういうことにしておこう」と語り、物議を醸している。
また、今回のサイン盗みで首謀者だったと伝えられるカルロス・ベルトラン元外野手(42)は、引退後の19年はヤンキースのGM特別補佐を務めた。そのため、同GMは「私が知っているベルトランは好人物だった。偉大な選手、優しき巨人。温かい心の持ち主で、素晴らしいチームメートだった。だから、今回のもろもろで彼の人物像が報じられても、なかなか信じられなかった」と語った。