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社会

名古屋で60代日本人感染確認 新型コロナウイルス

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)を巡る問題で、名古屋市は14日、市内在住の60代無職の日本人男性の感染を確認したと発表した。東海3県での日本人の感染確認は初めて。男性は入院中で、発熱やせきが続いているという。

 市によると、男性は米国ハワイ州に妻と2人で旅行中の今月3日にかぜの症状を訴え、7日に帰国。8日に熱が39度まで上昇したため、市内の医療機関を受診した。

 9日は自宅静養したが症状が続いたため10日に同じ医療機関を再受診し、軽度の肺炎と診断された。さらに静養を続けたが13日に症状が悪化したため救急車で別の医療機関に搬送され、入院。14日に市衛生研究所が遺伝子検査でウイルス陽性を確認した。

 男性は発症前の2週間以内に中国への渡航歴はなく、肺炎患者との接触も確認できていない。帰国後は自宅と病院を往復した以外には外出しておらず、感染経路は不明という。

 市保健センターの妻への聞き取りでは、男性は帰国便の機内や医療機関への移動中はマスクを着用していたが屋内では着用していなかった。市は家族や男性を診察した医師ら濃厚接触者の健康観察を続ける。

 市は14日夜に幹部職員を集めた緊急会議を開催。終了後の取材では、男性が利用した空港や交通機関などの情報を明らかにしなかったが、健康福祉局の幹部は「周知が必要だと判断される情報があれば今後、開示していく」と話した。

 (中日新聞)

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