安倍政権の酷すぎる新型コロナ対応!「金がかかる」と民間検査キットを導入せず、国内感染の広がりを隠蔽

安倍政権の酷すぎる新型コロナ対応!「金がかかる」と民間検査キットを導入せず、国内感染の広がりを隠蔽の画像1
この期に及んで国内感染の広がりを否定した加藤厚労相(厚労省HPより)


 いよいよ新型コロナの国内感染の広がりが明白になった。昨日夜、日本人の感染者が新たに4人、このうち死亡者が1人出たことが発表されたのだが、いずれも、中国の渡航歴や中国人との接点がなかったと話している。しかも、死亡した80代女性は春節前の1月22日から症状を訴えていた。今日になっても、沖縄、和歌山などで新たに感染者が出ている。

 これはつまり、4人はあくまで氷山の一角で、水面下では日本在住者の間での感染がかなりの規模で広がっているということだろう。これまでは湖北省渡航歴のある人に限って検査をしていたから感染者が補足できてなかっただけで、実際はもうかなり前から国内での感染が広がっていた可能性もある。

 本サイトは、以前から「中国人、中国渡航者を止める水際作戦は意味がない」「それよりもすでに国内感染が進んでいることを前提に、検査や治療体制を整えるべきだ」と指摘してきたが、まさに危惧してきたことが起きてしまった。

 ところが、驚いたことに、加藤勝信厚労相は昨日、「国内で流行しているという疫学的な情報は集まっていない」などと、この期に及んで国内感染の広がりを否定した。さらに今朝も、その姿勢を変えず、「国内で流行、まん延している状態ではないという従来の見解を変更する根拠はない」などと、訳のわからない話法で国内のコロナ流行を否定しつづけている。

 すでに多くの専門家が「フェイズが変わった」「国内感染本格化の兆し」と明言しているのに、いったい何を寝ぼけたことを言っているのか。

 玉川徹氏はきょうの『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)で、「この状況で国内感染を認めないという意味がわからない」「矮小化させたい理由があるんじゃないか」と厳しく批判していたが、しかし、加藤厚労相の態度はまさに、日本政府の新型コロナ対応のやり口をそのまま表したものだ。安倍政権はこの間、やるべき対策をやらず、正確な情報を公開せず、自分たちのアピールのために意味のないパフォーマンスだけを繰り返してきた。

 その典型がクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の留め置きだろう。この措置は「事実上の監禁だ」という人権上の批判だけでなく、感染症の専門家からも「ペスト流行のときから船内留め置きや入国拒否が効果がないのは証明されている」「逆に船内の感染を拡大し、乗客の健康を危機に晒す」といった指摘の声が上がってきた。ところが、安倍政権は水際で止めるとして、乗客の事実上の監禁を続行。

 その結果、昨日、同船で新たに44人の感染が確認されたことが発表され、感染者は218人にのぼった。しかも、乗客には高齢者も多く、持病を持った人もいるため、重症化など生命にかかわる事態になっている。

 このような日本政府の対応には、海外からも批判が噴出。アメリカやイスラエルからも自国の乗客を降ろさせろと要請が入り、ニューヨーク・タイムズ紙には11日、「ダイヤモンド・プリンセス号」の日本政府の対応について、「日本政府は、公衆衛生の危機対応として『これをやってはいけない』見本として教科書に載るようなことをやっている」と批判する記事が掲載された。

 こうした批判を受けて、政府は昨日になってやっと早期下船を決定。しかし、その対象は80歳以上で持病がある人や窓のない部屋に隔離されている人とその同室者と限られている。つまり、80歳未満の持病がある人は、感染拡大する船内でまだ隔離生活をつづけなくてはならないのだ。

 しかも、クルーズ船の乗客に対してはこうした人権無視の厳しい対応をする一方で、政府のずさんな態勢も次々と明らかになった。12日には、クルーズ船で検疫作業をした厚労省の検疫官が感染していたことがわかったが、作業中の服装が医療用マスクと手袋を着用していただけで防護服を着用していなかっただけでなく、マスクを使い回ししていたという。

 また、この検疫官は検疫作業後、検疫所で3日間、通常通り勤務していたが、取材によると、厚労省は一緒にいた同僚については「現時点で検査する予定はない」とし、家族や同僚に「外出を控える」よう要請しているだけだという。

「いいね!」「フォロー」をクリックすると、SNSのタイムラインで最新記事が確認できます。

新着芸能・エンタメスキャンダルビジネス社会カルチャーくらし

              安倍政権の酷すぎる新型コロナ対応!「金がかかる」と民間検査キットを導入せず、国内感染の広がりを隠蔽のページです。LITERA政治マスコミジャーナリズムオピニオン社会問題芸能(エンタメ)スキャンダルカルチャーなど社会で話題のニュースを本や雑誌から掘り起こすサイトです。ダイヤモンド・プリンセス号加藤勝信安倍政権安倍晋三新型コロナウイルス玉川徹編集部羽鳥慎一モーニングショーの記事ならリテラへ。

              人気記事ランキング

              総合
              ツイート数
              1 『報ステ』政権忖度で首を切られたスタッフたちに支援の動き!
              2 安倍「感染症対策のため獣医学部」は嘘! 加計は新型コロナ対応不能
              3 「桜を見る会」前夜祭問題でニューオータニ総支配人が
              4 『報ステ』から政権批判が消える! 派遣切り、安倍シンパ出演
              5 伊集院光がNHK『100分de名著』で「東京五輪、本当にいるのか」
              6 「桜を見る会」に”仮想通貨マルチ”代表ら…前夜祭や昭恵パーティも
              7 葵つかさが「松潤とは終わった」と
              8 Twitter Japanはやっぱり右!「宇予くん」JCとパートナーに
              9 安倍首相の強気の裏にニューオータニ幹部との関係
              10 石野卓球がピエール瀧に出したマスコミの“媚びまくりの手紙”を公開!
              11 「建国記念の日」は政治利用目的でつくられた“偽りの伝統”
              12 安倍政権御用ジャーナリスト大賞(前編)
              13 宮台真司「ネトウヨは感情の劣化」
              14 安倍首相が百田尚樹、櫻井よしこら極右仲間とフレンチ会食の開き直り!
              15 自民党がネトサポに他党叩きを指南
              16 菅原経産相辞任で田崎史郎不在の『ひるおび!』が政権批判
              17 報ステ後藤謙次の安倍批判がキレキレ!
              18 『ヒロアカ』問題で集英社がお詫びも、ネトウヨが「731部隊は捏造なのに」
              19 三原じゅん子が「政権を握っているのは総理大臣だけ」と無知発言
              20 池上彰とカズレーザーが『反日種族主義』に丸乗っかりして韓国ヘイト

              カテゴリ別ランキング


              マガジン9

              人気連載

              アベを倒したい!

              アベを倒したい!

              室井佑月

              ブラ弁は見た!

              ブラ弁は見た!

              ブラック企業被害対策弁護団

              ニッポン抑圧と腐敗の現場

              ニッポン抑圧と腐敗の現場

              横田 一

              メディア定点観測

              メディア定点観測

              編集部

              ネット右翼の15年

              ネット右翼の15年

              野間易通

              左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

              左巻き書店の「いまこそ左翼入門」

              赤井 歪

              政治からテレビを守れ!

              政治からテレビを守れ!

              水島宏明

              「売れてる本」の取扱説明書

              「売れてる本」の取扱説明書

              武田砂鉄

              notification icon
              リテラの最新記事を通知しますか?