登録日:2012/07/21 (土) 11:22:11
更新日:2019/12/10 Tue 02:50:55
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ワハハハ……。人間共がどう足掻いても、今さら手遅れさ。
たった今連絡が届いたんだ。鉄人兵団は基地の完成を待ちかね、既に地球に向けて全軍発進したと!!
CV.加藤治/小林由美子
本名はジュドだが、ドラえもん達からはザンダクロス、リメイクではそれに加えピッポと呼ばれる。
以下、ネタバレを多数含むのでみたくない人はブラウザバック推奨。
【のび太と鉄人兵団】
ロボット達の星、メカトピアで製作された土木工事用ロボット。
土木工事用といえど強力な戦闘能力を有しており、高層ビルを一瞬で焼ききり崩落させる威力のレーザーを備えている。
そのあまりの壮絶さは、小説版では9.11に喩えられたほど。
青いボウリング玉のような姿をした頭脳パーツを有し自律稼働するが、それとは別に操縦席も存在する。
ドラえもん達によって翻訳された言語では、頭脳はかなり口が悪く、おっさんのような声だった。
原作漫画では二階建て一軒家より少し高い程度の身長、
アニメ映画では20メートルに150トン、
リメイクでは14.4メートル。
メカトピアが進める『地球人捕獲作戦』の前線基地を作るため、本隊に先行して地球に送られてきた。
その際、まず頭脳を先行して北極に送り込み、続いて頭脳が発する信号を元に各部品を送り、現地で(恐らく
リルルに)組み立ててもらう予定だった。
が、そこにのび太が現れ、頭脳パーツと部品を持ち帰ってしまう。
そして各パーツは野比家に送られ、鏡面世界にて頭脳抜きで完成させる。
ドラえもんが北極のサンタクロースにちなんで『ザンダクロス』と命名する。
頭脳パーツを紛失していたので『サイコントローラー』で意のままに動かせるよう改造されている。
鏡面世界の中でしずかちゃんも加えて操縦を楽しむが、凶悪なレーザーを有することが発覚、ザンダクロスは鏡面世界に封印することとなる。
やがて持ち主(リルル)が現れ、のび太はリルルにザンダクロスを返却する。
その後ドラえもんは頭脳パーツを発見。頭脳パーツはなんらかの信号を発しており、『
ほんやくコンニャク』にて
コンニャクをボウリングにかぶせて会話を試みる。
そこで明かされたのは鉄人兵団が地球に向け全軍発進したという事実。
ドラえもんたちはスネ夫、ジャイアンに相談するがそこで、
というスネ夫のアドバイスを貰い、早速ジュドの人格改造に取りかかり、ザンダクロスをこちらの戦力に引き入れることに成功する。
のび太「じゃあ、見たことがある回路に改造すればいいんだよ!」
あんまりといえばあんまりである。
以降、完全に洗脳改造されたザンダクロスは、鉄人兵団との戦いで大活躍するが、最終決戦で鉄人兵団の物量の前にさすがのザンダクロスも劣勢に陥る。
小説版では頭脳に自己再生装置が組み込まれており、徐々にジュドとしての意識を取り戻し、ドラえもん達に反旗を翻そうとしていたが…。
しずかちゃん、ミクロス、リルルが歴史の改変に成功、消えゆく鉄人兵団と共にザンダクロスも消えていった……。
【新・のび太と鉄人兵団 はばたけ天使たち】
よりシャープに、よりカッコよくリファインされた。操縦席も未来感溢れるものに。
身長以外の大方の設定は変わらないが、以下の設定が追加された。
- 人格は男
- 胸部16連装ミサイルの追加
- メカトピアの底辺、労働ロボットであった
- 歌が大好きで、ジャイアンすら感動させる上手さ
- 労働ロボットは娯楽を禁じられており、歌を歌ったことで半壊させられるほどの暴行を受ける
- その際リルルによって修理され、修理の際にリルル自身の『感情のパーツ』を使ったことからジュドとリルルは感情や知識を共有できるように
鉄人兵団の全軍発進を告げるシーンまではリメイク前と大差ない。
ジュドの暴言に次ぐ暴言、頻繁にずれ落ちるほんやくコンニャクに堪えかねたのび太たちは、
『ともだちボックス』でほんやくコンニャクと頭脳パーツを融合させ、外見を改造してしまう。
改造後は頭脳パーツ型の帽子を被ったヒヨコ型ロボットになり、語尾に『ピヨ』がつくように。
あんまりといえばあんまりだ。
その可愛さにメロメロにされたのび太達から『ピッポ』と名付けられてしまう。
以降は体はザンダクロス、頭脳パーツはピッポと呼ばれるように。
改造はあくまで外見のみなので、口の悪さや性格は変わっておらず、のび太を頻繁に足で踏みつけたり、地球人を低能呼ばわりする。
『ピッポ』という名前も気に入らないとし、もっとかっこいい鳥になりたかったピヨと改造ボディも気に入らない様子。
が、ドラえもんらを奪還する戦い等を通じて地球人への理解を深めていき、のび太とは友達になる。
終盤は祖国のために働くリルルを説得し、リルルのビームからのび太を庇うまでになる。
最終決戦でピッポはザンダクロスと一体化、本来のジュドとなりドラえもん達と共に戦う。
鉄人兵団総司令官が操縦する巨大要塞との一騎討ちにもなんとか勝利するが、機体はボロボロになる。
それでも機体をのび太たちの盾に使い、最後まで戦い抜く。
リルルとは時空を越えて交信しあっており、自分が消えることを承知でなおも戦う。
そして歴史改変に成功し、リルルがしずかの前から消滅するのと同時に、ジュドもまたのび太の前から消滅する。
ラストシーン、のび太が見たものは……。
【余談】
顔つき、背部バインダーから
百式に似ているとよく指摘される。名前も
ジュドだし。
と言うより、デザインを担当した藤子のアシスタント(当時)たかや健二は、「百式」がモチーフである、と語っている。
なお、『ザンダクロスのデザインは大河原邦男である(あるいは携わった)』『ザンダクロスのデザインを巡ってバンダイが裁判を起こした』
と言う噂は、全て事実無根である。
作中ではザンダクロスと名付けられるに至った経緯として、しずかが「ラッコちゃん」を提案(発見された地点に基づき)したのにたいして、
のび太は「マジンガー」や「ガンダム」(映画版では商標の都合から「アントニオ」や「ダンプ」)を提案したことから、
ドラえもんが折衷案として「サンタクロース」をもじってつけたものである。
FC『
ドラえもん ギガゾンビの逆襲』でもジュドの名前で登場。
原作とは別個体であり、歴史改変後もなぜか存在していた鉄人兵たち(作中では「メタリッカー」「ゴールドマスター」と表記)と共に
ギガゾンビの手下として登場。ギガゾンビが平和の星になったメカトピアから盗んで来て改造したのだろうか?
あるいは同作の敵キャラが「ギガゾンビが再生装置で復活させた魔物」という設定を考えると、歴史改変で消滅したロボットを再生装置で復活させたのか?
実際のところは、敵として使えそうなキャラを探して持ってきただけだと思われるが。
ラスボス戦直前の中ボスとして立ちはだかる。
バンダイのROBOT魂ではリメイク仕様のザンダクロスがラインナップされている。
気になる人は是非。
リメイク版でジュドが歌っていたのは『アムとイムのうた』。
作品全体で大きな意味をもつ歌となっている。
たった今連絡がとどいたんだ。Wiki篭りは記事の完成をまちかね、すでにアニヲタWikiに向かって追記・修正したと!!