転職市場には手取り15万の求人はありますが、将来性を考えるとかなりブラックな企業と言えます。
特に中小企業で手取り15万スタートだったり、今の会社の手取りが15万ならば、すぐに転職を考えてもいいでしょう。
今回はキャリアコンサルタントとして、手取り15万が転職する場合の注意点について解説したいと思います。
手取り15万が転職を考えたほうがいい理由
手取り15万だとしても、昇給や退職金が良ければ転職する必要はありません。
ですが今の日本の企業(特に中小企業)で手取り15万の会社は、昇給や退職金を期待できません。
こうした企業の昇給率は1~5%が良いところですし、退職金も微々たるものがほとんどです。
全く昇給なしで、その年の売上が良ければボーナスで調整するなど、不安定な企業も少なくありません。
こうした企業に勤めても、将来性はありません。
今は転職市場が活発なので、もっと条件の良い企業を今のうちに探すことをおすすめします。
優良企業で働きたいなら登録すべき転職サイト
転職では給料が上がると面接で言われて、転職して失敗する人も多いことを覚えておいて下さい。
知らずに転職して、「こんな話、聞いてなかった…」となるケースもあります。
ヘッドハンティングなどにもあるのですが、基本的に書面に残さない条件を信用してはいけません。
こうした転職の失敗を防ぐためにも、転職サイトに登録してキャリアアドバイザーと一緒に転職活動を行いましょう。
今すぐ転職する意思がなくても、転職サイトに登録しておくことで求人のチェックや相談など良い情報を見つけられる可能性が上がるからです。
転職活動はタイミングも大事で、すぐ転職する気はなかったけど、良い求人がたまたま見つかって転職したケースも多いです。
良い求人を逃さないように転職サイトに登録して随時チェックしておくと、転職を成功させることができます。
また紹介した転職サイトにはアドバイザーがいて、相談すれば企業の情報(その企業がブラックかなど)を教えてくれます。
求職者には見えない情報もしっかりと教えてくれるので、転職成功のために活用してください。
手取り15万はブラック企業になるのか
キャリアコンサルタントとして、普段からブラック企業の話題にもアンテナを張っています。
ブラック企業の特徴として「給料が不当に低い」ことがあります。
正直な話、手取り15万がブラック企業かどうかは判断が難しいところです。
派遣社員などであれば、手取り15万でもホワイトな企業もありますし、中小企業の事務職なども手取り15万は普通にあります。
はっきりと手取り15万はブラック企業とは言い切れませんが、良い労働環境とは言えないでしょう。
昔に比べて今は税金も上がっていますし、将来の保障も昔ほど良くありません。
手取りが15万ならば、間違いなく生活レベルはかなり苦しいでしょうし、税金が上がる将来の生活は更に厳しくなるでしょう。
正直なところ、今の日本の税率などを考えると、手取り15万はブラック企業といっても良いと思います。
正社員で手取り15万だと年収アップは期待できない
もし正社員で手取り15万だとしたら、将来のことをしっかりと計画したほうが良いでしょう。
その理由として、手取り15万の企業は将来的に安泰となる年収になる可能性が薄いからです。
年収テーブルは基本給がベースになるため、手取り15万では基本給が低いため将来の年収も高くならない可能性が高いです。
仮にボーナスで調整するとしても、その年の売上次第で変わるので、安定して高いボーナスをもらえることはほどんどないと考えて良いでしょう。
しかも年収の低い企業ほど、昇給率も低く年に3000円も昇給しないことも普通にあります。
正社員でこういった企業に勤めているのであれば、危機感を持った方がいいでしょう。
将来の年金問題や、退職金(手取り15万の企業の退職金は期待できません)を考えても、かなり不安が残るからです。
キャリアコンサルタントとして、正社員の手取り15万は給料としては最低ラインのレベルになるので、転職を考えたほうが良いと断言できます。
手取り15万で転職せずに40代になると最悪
20代で手取り15万のままで転職せずに、1つの会社で働いて40代になっている人も少なくありません。
人生は人それぞれですが、正直なところ20代で手取り15万だと30代や40代になっても手取りは良くても25万程度にしかなりません。
この水準の企業は、年間の昇給率が低く、せいぜい5000円上がればいい方だからです。
手取り15万の人の昇給が年5000円と考えると、20年働いても10万しか上がりません。
そうなると40代で、手取り25万程度(実際にはもっと低い)にしかなりません。
地方でお金を使わない暮らしなら良いですが、普通に考えると生活すら厳しい水準です。
このまま働いていても、良いことはないので一度、本気で転職を考えるべきだと言えます。
ただ最悪なことに、手取り15万の人は転職活動で失敗してしまう可能性が高いです。