岡山市がJR岡山駅東口広場への乗り入れを進めている路面電車
路面電車のJR岡山駅東口広場への乗り入れを進める岡山市は13日、バス交通への影響調査結果を公表した。電車が横切ることになる駅前交差点の信号機(東西方向)を乗り入れ後のパターンに変更したところ、1回の青信号で通過できない台数は最大2台だった。
乗り入れ事業では、電車の交差点の通過時間を確保するため、東西に向かう車の青信号時間は現行より11秒短い25秒、右折時間は1秒短い10秒になると想定している。
調査は信号機をこのパターンに設定し、日曜の1月26日、月曜の同27日の午前7時~午後8時に行った。それによると、26日はバスの交差点への出入りがピークとなる午後5時台で、青信号24回のうち西進で2回、前の車がつかえてバスが通過できなかった。東進は全て通過できた。
27日は午前9時台に出入りがピークとなり、西進で5回、東進で3回通過できなかった。両日とも通過できなかったバスは1回当たり1、2台で、次の青信号では全て通り抜けられた。
調査は、渋滞を懸念するバス事業者の要望を受けて行った。大森雅夫市長は会見で「全体としてみれば、バスの出入りへの影響はほとんど認められなかった。乗り入れの早期実現へしっかり取り組みたい」と話した。
一方、駅前交差点で南北に向かうバスへの影響調査については、駅北側から桃太郎大通りに向かう車の左折レーン新設を前提とした調査ができないなどとして実施しない。
路面電車の乗り入れ事業は、駅前電停から100メートル西の東口広場まで軌道を延ばし、JR電車やバスとの乗り継ぎをしやすくする。2022年度の完成を予定している。