七時雨マウントトレイルには多数の参加者が訪れる!大自然が育んだ景観がそこに!
岩手県八幡平市と二戸郡との境に位置している七時雨山は、数ある山々の中でもここの景色と山が好きというファンの方がたくさんいらっしゃいます。現在行われているのかはわかりませんが、過去には七時雨マウントトレイルと言われる山登りイベントも行われ、関東や関西からの参加者の方も多数いらっしゃるほどでした。岩手県最高峰の岩手山や、向かい合っている姫神山(ひめかみさん)のように、単体が切り立っている山というよりは、複数の山が連なって形成しているような、そんな景色の山になります。この七時雨山、車で山へと向かう途中にも手つかずの自然が作り上げた絶景ポイントがいくつもあります。
車で山へ向かう途中から自然の美しさ
山がそびえたっている場所の近くには必ずと言って良いほど、山間を流れる沢が存在します。その沢がいくつも合流しながら、ひとつの川を形成して行きます。川は合流しながら大きくなって行き、やがては大河となって海へと注いで行きます。この海まで通じる大河の始まりは山の伏流水なのです。
山々が綺麗に濾した水は、豊富なミネラルを含み、海へと注ぐいわゆる河口は、養殖業などにとても適した場所だと言われており、海水と淡水とが交わり、豊富なミネラル分が存在する場所と言われます。自然の恩恵は陸と水辺とがうまく連携することで機能し、私たち人間に大きな恩恵を与えてくれています。
ここ七時雨も例外ではなく、車で山を目指していると道路の左右に、いくつもの沢や水の流れ込みを確認することができます。その為ついつい車から降りて写真を撮影したくなりますが、人間の手が加えられていない自然のままの風景だということは、近年出没が多くなってきているクマなどの獣も出てくる可能性があるということです。もし車から降りて撮影をされる場合には、クマよけの装備をきちんとして、停車した際に数回クラクションを鳴らすなど、クマに対していることを呼びかけるような対処を行ってから車外に降りるように心がけて下さい。
護岸工事がなされていないまさに自然の渓相
現在八幡平市内では水害などの対策により、河川の護岸工事などが行われているところも多く、自然のままで残っている渓流帯は少なくなってきました。近年、「毎年のように稀に見る」とか「数十年、数百年に一度の災害」と言われるような水害が各地で局地的に起こっており、大きな被害をもたらしています。
比較的、八幡平市は災害による被害とほぼ無縁の土地だと言えますが、災害はいつ襲ってくるのか予測がつかない為に、あらかじめ護岸工事がされています。これは仕方のないことかもしれませんが、それでも自然の渓流帯の風景が無くなっていってしまうのは少し寂しいような感じを受けてしまうのもまた正直な気持ちです。
この七時雨山に向かう途中にある渓流は、ほとんど人間の手が加えられておらず、昔のままの自然な渓相を保っている貴重な数少ない場所です。渓相を見る限りではおそらく、イワナは生息しているのではないかと思われますが、私自身が確認したわけではありませんので、もし釣りに行かれるという場合には、最初の記事でもお伝えした通り、クマとの遭遇に十分注意して下さい。
広大な風景が目の前に広がる
七時雨へと車を走らせていると、左右が山に囲まれた道路をひたすら走っているという感じを受けてしまいます。これもまた、山間の道路を走っている風景の良さがありますが、退屈に感じてしまう方もいるかもしれません。しかしそれでも前へと車を進めていると突然、目の前に広大な牧草地と山々とが織りなす開けた風景が現れてきます。それまでの山間部の狭き道がまるで嘘だったかのように。
山の斜面が広い牧草地になっており、その背後には高さはないものの、幅の広がっている独特の山が見えてきます。
何かに解き放たれたかのような気持ちになり、車を降りてついつい写真を撮影してしまいました。
良い意味でメリハリのしっかりしている道路や風景なので、目的となる場所がはっきりとわかりやすいのも七時雨へと続く通称「七時雨カルデラライン」の良いところなのではないのかなぁと思います。また、切り開けた風景の場所にたどり着く前の道路の風景も、晴天に恵まれた日には山の木々の間を、時折こぼれる木漏れ日を浴びながら車で走っているのも意外と気持ちが良いものでした。
山の風景は自分を再確認させてくれる
風景の写真を撮影して歩ているといつも感じることがあります。それは、自分という人間の器の小ささや、昨日までの悩み事が、それほど大したことではなかったのだと言うことです。雄大な山々の風景、その中を優雅に流れる渓流、時々風に揺れる木々の葉など、自然の中に身を置いてみて初めてよく分かる、明日への活力が養える場所だと思います。日常で疲れた心を癒して、さぁまた明日頑張ろう、そう思わせてくれる大自然は本当にありがたい存在です。その場所で、その風景を見て、何を感じるかはその人次第だと思いますが、ストレス性社会と言われている今だからこそ、ぜひ自然に触れる旅に出てみませんか?忙しすぎて忘れていた何かに気が付くかもしれません。
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