プロフィール
私が精神医学に関心を持ったきっかけは、大学の教養部で受講した、社会学の授業中に紹介された岸田秀の著書でした。そのなかで展開されていた理論はフロイトの精神分析の理論を著者が独自に発展させたものでしたが、その後、入局した大学の精神化の医局では、精神分析について語られることはほとんどなく、私の頭のなかは「?」マークだらけになりました。
その後、精神分析・力動的精神医学に関して、反証可能性がない、つまりは科学的ではないという説にも触れ、私の懐疑は力動的精神医学そのものにも向けられました。 しかし、その後、当院における力動的精神医学の実践に触れ、その現実的な有効性に改めて気づかされました。
今後も当院の一医師として、少しでも、心の病気で悩む患者さん方の力になれればと思います。