そのお金で、ローン返済するか投資するか見極めるための「5%ルール」
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学生ローンのような金額の大きいローンを返済している場合、どのタイミングで返済額を増やして、多額のローン残高を減らすべきかを判断するのが難しい場合があります。
少しでもお金が余ったら、ローン返済に充てるべきか、それとも貯蓄に回すべきか。一体どちらでしょう。
借金返済と投資のどちらを優先するか決めるには?
これは、お金に関する一種の「ウサギとカメ」シナリオです。
猛烈なスピードでお金を返していけば、借金生活から速く抜け出せるでしょうが、それ以外の家計は苦しくなる可能性があります。
ゆっくり一定のペースでお金を返していけば、長い目で見るとお金に余裕があるとしても、大きな借金に希望を失くしてしまう可能性もあります。
ですが、すべての感情を排除し、数字だけを参考にしながら、借金返済と投資のどちらを優先するかを決める方法があります。
しかも、その数字は1つだけ。利率です。
もし、あなたの借金の利率が、自分のポートフォリオで控えめに見積もったリターンよりも低いなら、投資に力を入れましょう。
もし控えめに見積もったリターンより借金の利率が高いなら、借金返済に力を入れましょう。
鍵を握るリターンは、あなたの投資ポートフォリオのリスクがどれだけあるかによって決まります。けれども一般的には、良いときと悪いときを平均すれば、期待できるリターンは年6~8%です。
今年の自分のポートフォリオで6%の利益を見込んでいて、学生ローンの利率が8%だとしたら、借金と、「ポートフォリオの利益予測より急速に膨らんでいく利息」を減らしていこう、となるでしょう。
逆に、6%のリターンを見込んでいて、学生ローンの利率が4%だとしましょう。その場合は、投資するほうが理に適っています。
5%ルールで決める方法も
もっと簡単に考えたいですか? ならば、「5」という数字だけに注目しましょう。
専門家の中には、これを「5%ルール」と呼ぶ人もいるようです。
米Lifehackerの元ライターKristin Wong氏がニューヨーク・タイムズ紙に寄稿した記事によると、これは、リターンについて考える代わりに、ローンの利率5%を境として、借金返済に力を入れるか、投資に力を入れるかを決めるというものです。
このように分析してくると、クレジットカードのような消費者負債を返済することが重要な理由は明白です。また、必ずしも学生ローンを気にしすぎる必要がない理由もわかります。
投資は、増えたとしても10%ほどですが、クレジットカードは借金額が毎年30%も膨らむ場合があります。儲けるよりもずっと速いスピードでお金を失うわけです。
気をつけたいことは
気をつけてほしいことが1つあります。ここで紹介した方法が最も有効なのは、税の優遇を受ける年金口座以上に、投資のポートフォリオがある人だという点です。
パーソナルファイナンスの専門家Erin Lowry氏が、個人向け金融サイト「Money」に書いた記事によれば、もし雇用主があなたの年金口座向けに「マッチング拠出」を提供しているなら、学生ローンの利率が5%より高いとしても、この税金優遇を利用して投資すべきです。
タダでもらえるお金を使わない理由はありません。
※記事内の利率や金融商品については米国の事情を反映したものです。
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Image: Shutterstock
Source: ニューヨーク・タイムズ,Money
Lisa Rowan - Lifehacker US[原文]
訳:ガリレオ
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