アートディンクは2月12日、『A列車で行こう』新作をNintendo Switch向けに開発していることを明らかにした。同社は公式Twitterにて、京都タワーが写り込んだ写真を投稿し「今月も京都で打ち合わせ」とコメント。「実はNintendo Switch版の「A列車で行こう」が、密かに進行中だったりします。そう3DS版に続く、任天堂系A列車で行こうの最新作です!」と、新作を開発していることを報告した。
『A列車で行こう』は、アートディンクが手がける都市開発会社鉄道シミュレーション。直接区画やエリアを設置し発展させていく従来の都市経営シミュレーションゲームとは異なり、鉄道会社の運営を通じて間接的に都市を発展させていく。PCを中心にこれまで数多くのシリーズがリリースされてきた、アートディンクの看板タイトルだ。同社はコンソール向けにも展開しているが、その中でも安定した評価を獲得しているのが、任天堂プラットフォーム向けのシリーズである。
特に評価の高いのが、ニンテンドーDS向けにリリースされた『A列車で行こうDS』。同作はファンの間でも評価の高い『A列車で行こう4』をベースにしつつ、ニンテンドーDS向けの最適化が徹底的におこなわれた。快適なタッチ操作を実装し、経営要素についても充実しているほか、当時のほかの街経営シミュレーションゲームが導入を避けた3Dの車窓モードを実装。粗いポリゴンではあるが、作った街や電車を3Dで眺められるという、ニンテンドーDSゲームとしては独自の魅力を持ち、高い評価を獲得した。
ニンテンドー3DS向けに発売された続編『A列車で行こう3D』は、前作の魅力を受け継ぎスペックアップに合わせて発展させた正当進化版。車種などが大幅に増えたほか「時代」の概念を導入し、マンネリ化しがちな経営要素にアクセントを加えている。その後Newニンテンドー3DSにも対応するDLC入り『A列車で行こう3D NEO』を発売するなど、拡張を進めていた。
Nintendo Switchでは『シティーズ:スカイライン』など街経営シミュレーションゲームはリリースされているが、前出作品のクオリティで発売されるならば、『A列車で行こう』の席は間違いなくあるだろう。2画面は廃され、スペックも大幅に向上するNintendo Switchにて、どの作品をベースとした移植がなされるのか、注目されるところだ。アートディンクの公式発表を楽しみにしておこう。