2018年阪神のドラフトに対するネット上での評価の通称。
主に阪神ファンの自虐だが他球団ファンからも揶揄されるほど当初は低評価だった。
経緯 
2018年ドラフトで阪神は1位候補が藤原恭大(大阪桐蔭高)が有力視されていたが吉田輝星(金足農業高)や甲斐野央(東洋大)という報道もあり抽選直前まで読めない状態であった。
そんな中、ドラフト前日にID:rX0t0IU90は、「藤原を抽選で外す→辰己も外す→近本」という最悪のケースを想定した書き込みをする。
- 【緊急】阪神ファン集合
228 風吹けば名無し 2018/10/24(水) 17:59:01.61 ID:rX0t0IU90
藤原いって外れたら悲劇やわw
絶対に辰巳も重複して
1位近本あるわw
そしてドラフト会議当日、阪神はドラフト1位で藤原を指名するも、3球団競合*1の末に交渉権はロッテに。
2回目の指名では辰己涼介(立命館大)を指名するが、またも4球団競合*2の末に楽天に。
すると3回目で阪神は近本光司(大阪ガス)を指名し、競合する球団がなかったため交渉権が確定。ID:rX0t0IU90の書き込みにおける最悪のケースが現実となってしまった。
最初に藤原を外した時点で阪神ファンの間には悲壮感が漂い始めていたが、その後のドラフトでもファンの期待を裏切るような指名が続いたことで荒れに荒れる。特に1位の近本、2位の小幡竜平(延岡学園高)、3位の木浪聖也(ホンダ)の上位3人の指名に非難が集中*3した。4位で好投手と評される斎藤友貴哉(ホンダ)が指名されたことで「実質1位は斎藤」「今年のドラフトは3位から始まった」などと言われるようになった*4。
激怒した阪神ファンにより阪神ドラフトスレは
「史上最悪のドラフト」
「異次元ドラフト」
「超絶負け組ドラフト」
「ゴミ拾いドラフト」
などの蔑称が飛び交い、他球団が比較的平穏な中で阪神のドラフトスレのみが地獄となり「地獄ドラフト」と呼ばれるようになった。
転じて、過去の大ハズレドラフト*5も「地獄ドラフト」と呼ばれるようになった。
阪神ファンがブチギレた理由 
近本の1位指名で阪神ファンがキレた理由の一つとして、現状の阪神には小技や巧打に長けた小兵タイプの選手が多く、一発や長打に期待できる大砲タイプの選手が少なかったことがあげられる*6。特に外野陣は福留孝介・糸井嘉男はおろか俊介・伊藤隼太*7の次すら求められる状況にあったため、この点において藤原を将来的に俊介や伊藤を凌駕し福留や糸井の後継として期待するファンが多かった。
しかし、結果的に指名できたのが小兵タイプかつ大卒社会人の近本だったので、阪神ファンはそのことに大きな不満を抱き、批判の矛先が近本に向けられ大阪ガス出身であることもあり阪神指名後、「ガス本」という蔑称を付けられた。
実際の成績 
しかし2019年シーズンに入ると、近本は獅子奮迅の働きでチームの牽引車となり、オールスターゲームでも目覚ましい活躍を見せた。長嶋茂雄がマークしたセ・リーグ新人最多安打記録を61年ぶりに塗り替える、セ盗塁王、新人特別賞*8を獲得するなどの好成績を残した。
さらに、近本と同様に非難され守備難から黄色い倉本扱いされていた木浪はソラーテとの兼ね合いで一度二軍に降格したが再昇格後は降格前と攻守に渡って別人のような働きを見せ近本に代わって一番・遊撃にほぼ定着*9した。
一方、藤原は(高卒ルーキーとはいえ)一軍定着には至らず、辰己も一軍での試合出場こそあるものの近本ほどの成績は残せていない。
結果、ドラフト時の悪評を跳ね返し2018年ドラフトは外れという声はかき消されることになっていった。
同時に、よりにもよって酷評した近本が活躍したことで、選手を見る目が全くない正岡民ネタの1つとなってしまった。
翌年の指名 
なお翌年は一転して指名8人(うち育成2人)中上位5人で高校生を指名している*10。