今週の米PGAツアーは、タイガー・ウッズ(米国)がホストを務めて4年目となるジェネシス招待(13~16日・リビエラCC)がロサンゼルス郊外で開催される。故アーノルド・パーマー(米国)のアーノルド・パーマー招待(3月5~8日)、ジャック・ニクラウス(米国)のメモリアル・トーナメント(6月4~7日)と並んで、レジェンドホストの大会として注目を集めるようになっている。今年から招待試合へと格上げされた。出場人数は144人から120人へと縮小され、ますます特別感が増している。
ウッズがホストとなると当然、ウッズが毎年出場する可能性が高くなる。大会スポンサーとしてはうれしい限りだが、決して大会が盤石なわけではない。ウッズは以前、ワシントンDC郊外でAT&Tナショナル(のちにクイッケンローンズナショナル)のホストを務めた。しかし、スポンサーが続かず、大会は2018年でなくなった。パーマーさんが存命だったころでさえ、スポンサー探しに苦労したこともある。
そんな経緯があるからだろうか。ウッズは大会の盛り上げに大きな力を注いでいる。開幕前にはロサンゼルスらしく、俳優やスポーツ選手を集めて、セレブリティカップを開催した。
今年は出場選手の顔ぶれも華やかだ。ロリー・マキロイ(英国)、ブルックス・ケプカ(米国)ら世界ランキングトップ10の9人が勢ぞろいした。松山英樹(レクサス)も参戦する。ちなみに、ウッズは同コースでの勝利はまだ1度もなしと相性は良くない。しかし、トップランカーを相手にツアー最多記録の83勝目を挙げるとなれば、最高の盛り上がりになることは間違いない。ウッズの活躍に期待しよう。 (全米ゴルフ記者協会会員)