“ノムラの心得”が快音を生み出した。シート打撃。打席にはドラフト4位の郡司。「速球を待ってました」。フルカウントから内寄りの148キロを強振。打球は左翼フェンスを直撃し、楽々二塁に到達した。
「ロメロの直球が速いのは分かっていたので相当速めのタイミングで待ってました」。まさに読み通りの一打だった。
打席の中で見せる鋭い洞察力。背景には名将の考えがある。11日に亡くなった野村克也さんの著書を何冊も読破した郡司。特に「野村ノート」(小学館)と「野球論集成」(徳間書店)はプロ入り後も寮に持ち込んだ。最も印象に残る言葉は「打席でも捕手であれ」。捕手ならば配球を打席の中でも生かせという教え。「自分のだったらどうリードするかを常に考えて打席に入っています」と語った。