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【格闘技】

畑中建人2度目の防衛 ひび入った肋骨の痛みこらえて判定勝ち ユースは卒業 今年中に「日本か東洋太平洋」の王座に就く

2020年2月11日 23時3分

畑中建人

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◇11日 WBC世界ユース・フライ級タイトルマッチ(愛知・刈谷市あいおいホール) ○畑中建人(畑中)3 判定 0ビエンディーマ(フィリピン)

 元WBCスーパーバンタム級王者で畑中ジムの畑中清詞会長(52)の長男建人(21)が挑戦者のローランド・ジェイ・ビエンディーマ(23)を3-0の判定で下し、2度目の防衛を果たした。通算戦績は11戦全勝(9KO)とした。

 激痛をこらえながら、ベルトを死守した。「ファンには申し訳ない試合だったけど、勝つことが一番。ホッとしてます」と我慢の判定防衛を振り返った建人が、大きく息を吐いた。

 世界ランカーと初対戦した昨年8月の一戦で判定勝ちしたものの、デビューからの連続KOが9でストップ。KO勝ちを自身に課して臨んだが、試合の2週間前にひびが入った左肋骨(ろっこつ)の痛みが、5回に再発した。

父・清詞会長(左)からタイトル防衛を祝福される畑中建人

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 「(痛みで)右が打てない分、左をとにかく出していく」。勝利優先に戦術を切り替えた。距離を取り、ガードを固めて左で手数を稼ぎ、相手の右の強打を封じた。不本意でも、試合巧者ぶりは際立つ結果になった。

 今年の目標に「日本か東洋太平洋」の王座獲得を掲げた。「ユース」は卒業する予定で、畑中会長も「何らかのタイトルを目指す」と明言。日本初の親子世界王者へ、全勝ロードを突っ走って次なるベルトを狙う。

 

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