阪神・藤川球児投手(39)が11日、入団当時の監督だった野村克也さんに感謝の意を示した。沖縄・宜野座で練習後に取材に応じ「人間教育をしっかりして頂いた。野球選手である前に、一社会人だと、すごくいい指導をして頂きました」と神妙な面持ちを浮かべた。
野村監督が阪神の監督に就任した1998年オフにドラフト1位で入団したのが藤川だった。入団会見で10年後を問われ「タイガース一筋で頑張っていますね。優勝は3回ぐらいして、3回のうち1回は僕が胴上げ投手やと思いますよ」と発言。ノムさんが「いい雰囲気を持っている」と太鼓判を押していた。
「米国に行く時も電話でお話をさせて頂いた。人生に迷ったような時には、一度、相談をさせてもらったこともあるし、その時は奥様(沙知代夫人)から言葉を頂いた機会もあった。亡くなられたばかりですけど、また(天国で)夫婦で仲良く何かをやっていかれるんじゃないか」と冥福を祈っていた。