厩舎の期待馬・ビターエンダーは、前走の京成杯に続き2度目の重賞挑戦となる。その前走は、ゆっくりとスタートを出て、後方からのレースになり、道中も終始外からプレッシャーを受ける厳しい競馬になった。ライバルがばらけた直線で一度は内に入れたが、前が壁になり外に出すというスムーズさを欠いた内容。それでも最後は力強く伸びて、勝ち馬とは0秒5差の4着なら、重賞で十分通用する力を示したと言える。
目指す路線は王道だ。荒木助手は「先生がクラシックにどうにかして出したいと思う気持ちは、自分も一緒」と素質の高さは信じて疑わない。前走のプラス12キロについては「未勝利を勝った時が新馬より減っていましたから。前走のプラス体重は太いというわけではないです。今回も同じか少し減るくらいで出せると思う」と話した。
デビューから3戦、全て津村が手綱を握ってきた。ただ、今回は同日の京都記念でカレンブーケドールに騎乗するため、ミナリクに乗り代わることになるが「癖のない馬ですからね。そういう点でも乗り代わりは問題ないと思います」と心配していない。
6日の美浦Wでの1週前追いは、エメラルファイト(4歳オープン)と併せ馬をして同入。直線は強い向かい風の中でもラスト1F12秒7と切れて「しっかり動けていた」と、相沢師も納得の動きを披露した。関西から3戦無敗のマイラプソディが参戦するが、クラシックをにらむ馬なら、引き下がることは許されない。勝って主役候補に名乗り上げる。