最近は、特にYouTubeをはじめとした様々なSNSへの自分発信をする方が増えてきました。自分で動画チャンネルを開設し、様々なテーマの中から自分の得意分野、趣味、考え方などのオリジナリティー溢れるコンテンツが大量にアップされ、次々と人気コンテンツが生まれています。
今回の記事を書いたのは、自分が映像制作を経験してきた中で、技術的側面でYouTubeのコンテンツを見ていて気づいたことや、SNS発信用動画コンテンツの簡易的な編集や最終データの書き出しについてアドバイスをさせてもらった中で共通事項として出てきていた事項を書いていきたいと思います。
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動画の滑らかさは撮影/収録時のフレームレートで決まる!!
皆さんの中でも、普通に視聴していてやたらと滑らかな映像に感じる動画コンテンツと、カクカクした動画コンテンツの2パターンをよく見掛けないでしょうか。
今回は、YouTube向けに纏めることで簡易的にこのフレームレートを説明したいと思います。
本格的なカメラでYouTube用の動画を撮る方もたくさんいらっしゃると思いますが、今回は主にスマホにフォーカスして説明をしたいと思います。
フレームレートは24p/30p/60pの3種類
主にスマホで動画コンテンツを作成する場合、設定画面では24p/30p/60pの3択になっていることが多いと思います。
ここで一度、YouTubeのアップロードに適した動画が説明されているヘルプページ動画におすすめのエンコード設定から、フレームレートの部分を確認してみましょう。
基本的なフレームレートとして、24、25、30、48、50、60 fpsが記載されていますね。25fpsと50fpsはPAL/SECAM方式と言って、国によって違う標準フレームレートがあるので、ここでは気にしないでください。48fpsについてもまた別の記事で説明します!
文章を確認する限りでは、それ以外のものも受け付けることは可能だけど、変換が必要だったり、所定のフレームレート以外については記述がありません。
動画コンテンツは、撮影からパブリッシュされるまでに本来は様々な工程を経て市場に公開されていきます。
当時は、豊富な予算の中でコンテンツを作ることが可能で、発信するメディアによって様々なフレームレートの変換などにも費用がかけられたのですが、現在ではその様な状況も中々なくなってきており、合わせて適切な映像コンテンツの変換方法を知っている専門の技術者が全ての工程を扱うということもなくなってきました。
その影響で、せっかく素敵な企画のコンテンツが出来上がったのに、「なんかカクカクしている」、「残像っぽいのがある」、「カット部分で意図しない画の混ざり方をしている」など、残念なことになっていることが多々発生しています。
しかし、このSNS発信用動画については、スマホで撮影したコンテンツをそのままあげることも可能です。だからこそ、自分が表現したいコンテンツの最適な設定解を覚えてほしいです。
24pでの撮影と再生
特別、フィルムライク(色や質感は別として再生感だけ)にコンテンツを仕上げたい意図があれば、この24pフレームレートの選択でコンテンツを撮影すればそれっぽい感じになります。このフレームレートを選択する場合は、シナリオ構成、カラーグレーディング(色調整)や編集、CGエフェクトなど、様々な工程を通して作り上げることが多いと思います。
30pでの撮影と再生
無意識に一般的に撮影されてアップされている動画コンテンツで多いのがこの30pだと思います。これは見慣れたフレームレートですね。地上波でも流れているフレームレートです。
60pでの撮影と再生
スムーズですが、パン(固定はしていないけど横移動)させるとヌルヌル感が出ますね…しかしながら、人気ユーチューバーは60pで動画コンテンツを作成していている方が多いですね。(ゲーム実況コンテンツの影響が大きいかも。)個人的にも、あまり画が激しく動く物でなければ、60pでいいと思っています。
基本的に、人間の目は、一定にそして同時に首と目を動かしているわけではないので、あまり定速で横や縦にカメラを振るような映像は好ましくないと考えています。そこさえ気をつければ映像品質としては高い動画の撮影になると考えています。
編集して書き出す時の設定をどうするか?
スマホで撮影した動画コンテンツをそのままYouTubeなどにアップする場合もあると思いますが、大抵はカット編集やテロップをつけたりなどの、付加情報を加えてアップロードするパターンも多いと思います。
動画データは、「基本的」には書き出しをしするたびにどんどん映像品質が劣化していきます。そのためにどんな設定で書き出せば、YouTubeに理想の形でアップロードされるのでしょうか。ここでもYoutubeのアップロードに適した動画が説明されているヘルプページ動画におすすめのエンコード設定を再度確認してみましょう。
編集ソフトから書き出しを行う動作をして、書き出し設定画面が出てくると、大抵の編集ソフトは、H.264/AVCのビデオ設定のところがメインプロファイルになっていないでしょうか?この部分をYouTubeで推奨されているハイプロファイルに変更しましょう。音声についても、通常のステレオもYouTubeでは384kbpsまで対応しているので、オーディオ設定のところで320kbpsや256kbpsなどになっていたら、最高値まで上げておきましょう。
基本的に映像品質は収録時の映像・音声ビットレートが基準になってしまうので、書き出し時にビットレートを高くしたからといって映像品質そのものがよくなるわけではありません。
4KもHDRにも対応しているYouTube!!
4Kは、HD画質の4倍の画素数をもっているため、とても鮮明な映像表現が可能な解像度です。HDRとはHigh Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称です。細かい使用説明はまた別の記事で書いていきますが、せっかく対応しているのならばコンテンツのクオリティーと合わせて映像品質も高めていきたいところです。お持ちのスマホによっては、HDでも4KでもHDRの動画撮影が可能だと思いますので、是非、そちらのモードで撮影していただき、YouTubeにアップしてみてください!
皆様の動画制作クオリティーの向上を願ってこれからもブログを書いていきますので応援よろしくお願いいたします!
それではまた!!
もし設定で29.97pなども選択肢にあった場合は、30pを選択してください!!スマホでインターレース/プログレッシブやドロップフレーム/ノンドロップフレームを選べる様な物は多分..今はあまりないと思いますが…
この用語については、また別記事で説明します!