東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 政治 > 紙面から > 2月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【政治】

白塗りは「別文書を作成」 迷走続く北村氏 野党は辞任要求

衆院予算委で、答弁のたびに事務方から説明を受ける北村地方創生相(左)=10日、国会で

写真

 公文書管理を担当する北村誠吾地方創生担当相は十日の衆院予算委員会で、「桜を見る会」の推薦者名簿を内閣府が国会に提出する際に一部部署名を消す「白塗り」をしたことについて「別の文書を新たに作成した」と主張した。さらに自身の過去の答弁を訂正して陳謝したほか、存在しない部署名に繰り返し言及するなど迷走を続けた。

 北村氏は白塗り加工について「公文書管理法違反にはならない」と強調。白塗り後の「別の文書」を同法や公文書管理のガイドラインに従い適切に保存すると説明した。野党は答弁に反発し、一時退席した。

 野党共同会派の山井和則氏(無所属)は「北村氏の答弁を突き詰めたら、白塗りの資料を出したい放題になる」と記者団に指摘。「一刻も早く代わっていただいたほうが国民のためになる」と辞任を求めた。

 これに先立つ審議で、野党共同会派の黒岩宇洋氏(立憲民主)は、推薦者名簿の保存期間の法的根拠についてただした。北村氏は公文書管理法施行令から、七日の審議での説明とは別の条項を挙げ、答弁を修正。「おわびして訂正させていただく」と述べた。

 誰が名簿の保存期間を決めるのかを問われると「文書管理課」と存在しない部署名を挙げた。黒岩氏は四度「文書管理課は何を指すのか」と確認。北村氏は最終的に「文書管理者」と言い直し「発音が悪くて申し訳ない」と釈明した。

 北村氏は審議前の記者会見で「引き続き真摯(しんし)に職責を果たしたい」と辞任しない考えを示した。 (清水俊介、横山大輔)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報