毎年この時期の日本はインフルエンザが流行致します。
日本 のような温帯地域では「インフルエンザは冬の乾燥した時期に流行しやすい」と言われて いるのですが、フィリピンを含 む北半球の熱帯・亜熱帯地域では「インフルエンザの流行は雨季(日本の夏)に起こりや すい」とされております。
マニラでは、だいたい 8 月~9 月頃に流行が起こっているのです。(熱帯・ 亜熱帯地域ではなぜ雨季に流行し、日本では冬の乾燥した時期に流行するのか、多くの研 究者が原因を探っていますがまだはっきりした理由は分かっておりません。)
しかし、フィリピンでは日本ほどインフルエンザは流行はしません。
以前セブ島の病院で働いている時に、医師や看護師、薬剤師達に質問したことがあるのですが、あまり明確な回答が返って来なかったです。
医師曰く、「日本人に比べて病原菌への免疫力が強い。」
薬剤師曰く、「フィリピン人は病気になればすぐに学校や仕事を休む。出歩かないから、他人への感染は少ない。」
言われてみれば、そうですね。日本人は、多少の病気でも学校や会社に行きます。しかし、それによってたくさんの人に感染させているわけなのです。
一般的にこれらの感染方法には、飛沫感染と接触感染があるのです。
飛沫感染は、インフルエンザに感染している人がくしゃみや咳をすると、唾液が周囲に飛び散ります。そのときに空気中に飛散したウイルスを周囲の人が吸い込むことで、他の人の体内にウイルスが入り感染します。
接触感染は、インフルエンザに感染した人が手のひらで口を抑えると、手にウイルスが付着します。その手を洗わずに多くの人が触れるところ(電気のスイッチやドアノブ、つり革など)に触れるとウイルスが残ります。そして後から同じところを触った人が、自分の鼻や口に触れ、感染してしまうのです。
だから、感染した人が無理に会社に行き、その道中で通勤電車の中でくしゃみでもしようものなら、たくさんの病原菌を撒き散らすことになり、またオフィス内やビル内でくしゃみ・咳等でも多くの菌がばらまかれるのです。
フィリピン人の場合は、少しでも体調が悪いと会社や学校を休みます。また、家から出ません。そんなわけで、家族以外へ感染することは少なく日本のように大流行はしないのです。
日本はまず病気の人はきちんと休める制度・または病気の人が会社に来ては駄目な制度を整えないといけないでしょうね。
さもないと、インフルエンザだけでなく様々な病気の流行が防げないでしょう。フィリピン人からも、何か学べることはあるんだなと感じている今日この頃です。
下の記事では、セブ島の病院での無料でキャッシュレス診察の利用方法が記載されております↓
http://www.livedoor.me/archives/5072865.html
コメント
コメント一覧 (2)
せめてもの病気の場合、休暇を取りやすい
職場環境を整備したいですね
病気の人が会社に無理に来ても、効率が悪いうえに他の社員に感染させることがおきます。他の社員に感染し、多くの人が体調不良になったり休まれることを思えば、体調の悪い一人を自宅から出さないほうがずっと良いのです。だから、私は体調のわるい社員やくしゃみや咳をしている社員は帰るようにさせます。